NHKで好評放送中の大河ドラマ「光る君へ」。9月15日に放送された第三十五回「中宮の涙」では、長い間、懸案となっていた一条天皇(塩野瑛久)と中宮・彰子(見上愛)の溝がようやく埋まった。彰子の父・藤原道長(柄本佑)も、ほっと一安心といったところだろう。 この回も相変わらず見事だと感じたのは、一条天皇と彰子の夫婦間の話でありながら、主人公のまひろ(吉高由里子)と「源氏物語」の存在を違和感なく物語に絡ませ