東京・上野の東京都美術館で、「デ・キリコ展」が始まりました。歪んだ遠近法や脈絡のないモチーフの配置、幻想的な雰囲気。そんな“日常に潜む非日常”を表した「形而上絵画」の旗手として、シュルレアリスムをはじめ多くの画家に衝撃を与えた画家、デ・キリコ。本展はおよそ70年にわたる彼の画業を、世界各地から集まった100点以上の作品でその全体像に迫る、日本では10年ぶりの大回顧展です。回顧展というと、初期から晩年まで