2019年に東京家裁の玄関で離婚調停中の妻を切り付けて殺害したとして、殺人罪などに問われた米国籍の男性の裁判員裁判で、東京地裁が今年10月、無罪判決(求刑懲役22年)を言い渡した。その理由は「心神喪失」だった。報道によると、東京地裁は、男性が事件以前から統合失調症を発症しており、妻や子が拷問されて殺されるという強固な妄想や幻聴の圧倒的な影響に基づいて殺害に至ったと認定。一方で殺すほどの強い怒りや恨みをうか