1990年代に始まった司法制度改革は、ロースクール制度に始まる法曹養成の現状を見るだけでも明らかに迷走している。そもそも、この改革は国民にとって司法を身近にしようと始まった議論だ。この改革審議会委員で中心人物ともいわれる元日弁連会長・中坊公平氏は、「2割司法の改善」を訴えた。2割司法とは、法律関連のトラブルに遭った人のうち、2割しか司法サービスにアクセスできず、8割は泣き寝入りをさせられていることをいう言