1400キロに及ぶ中朝国境の北朝鮮側の国境警備を担っているのは、国家保衛省(秘密警察)傘下にある国境警備隊だ。だが、地域に駐屯し続けることで地域社会とのしがらみができ、国境を警備するどころか、むしろ密輸や脱北を幇助するなどの弊害が出ていた。その解決のために、地域としがらみのない朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の暴風軍団が派遣されたのだが、これが予想以上のダメっぷりを発揮し、地域住民からの評判も散々なものだった。