北朝鮮の国境警備隊にとって、脱北の幇助、密輸への関与は重要な「シノギ」だった。国から充分な予算が得られない中、業務を遂行し、隊員の生活を保証するために、また隊員個人は、除隊後の生活設計のために、脱北と密輸に積極的に関わってきた。ところが、コロナがそんな状況を一変させた。それ以前も取り締まりはあったものの、昨年1月の国境封鎖以来、さらに強化され、国境地域の一般住民はもちろん、国境警備隊関係者も次々に