田中角栄が初めて国政にチャレンジ、自ら「当確」と踏んだ昭和21年4月11日開票の戦後初の総選挙(大選挙区制)の思惑は、しかし誤算の連続、大ハズレであった。まず、「あーたは15万円(現在の約5000万円)のカネだけ出して、黙っておみこしに乗っておればよろしい。あたしが当選をうけおいましゅ」と力説していた日本進歩党大幹部の代議士は、口だけでほとんど動いていなかったのだった。また、集票の軸となるべき理研グループそ