そして、GMT/DST設定です。

時間帯フィルターや週末クローズを使うEAでは、時間設定のズレが売買判断そのものに影響します。

これらを確認せずにフォワードへ進めると、後から「バックテストと違う」と感じる原因になります。

■Tick Data Suiteはフォワードテストの代わりではなく、前段階のフィルター

Tick Data Suiteによる高精度バックテストは、フォワードテストの代わりではありません。

未来の相場は過去データだけでは完全に再現できず、ニュース、流動性、ブローカーの約定環境、サーバー遅延、相場構造の変化なども影響します。

しかし、TDSには重要な役割があります。

それは、フォワードテストへ進める価値のない候補を事前に落とすことです。

可変スプレッドを入れると成績が崩れるEA。
スリッページを少し入れただけで期待値が消えるEA。
ティックデータで確認するとSL/TPの挙動が不安定なEA。
GMT/DST設定を合わせると取引タイミングが大きく変わるEA。
別期間で検証すると大きく負けるEA。

このような候補を、いきなりフォワードテストへ進める必要はありません。

Tick Data Suiteは、限られた時間と資金を守るための一次審査として活用できます。

■99.9%バックテストで見るべきなのは最高成績ではなく崩れ方

フォワードテスト前の検証で重要なのは、最高益を見ることではありません。

むしろ確認すべきなのは、EAの崩れ方です。

どの期間で負けるのか。
どの時間帯で損失が出やすいのか。
スプレッド拡大時にどの程度悪化するのか。
スリッページを入れると期待値が残るのか。
最大ドローダウンはどの局面で発生するのか。
連敗はどの程度続くのか。
資産曲線は一部の相場だけに依存していないか。

こうした情報こそ、実運用前に必要です。

EA運用で怖いのは、負けることそのものではありません。

想定外の負け方をすることです。

Tick Data Suiteを使った99.9%モデリング品質のバックテストでは、MT4標準バックテストよりも細かい検証条件を反映しやすくなります。

その結果、EAの強い場面だけでなく、弱い場面も見えやすくなります。

■フォワードテスト前に確認したい5つのポイント

今回公開したページでは、フォワードテスト前に確認したい重要ポイントを整理しています。

1つ目は、ティックデータによるSL・TP・トレーリングの確認です。

足の中の値動きが粗いと、決済順序が実運用とズレる可能性があります。特に短期売買EAでは、ティック精度が結果に直結します。

2つ目は、可変スプレッドへの耐性です。

固定スプレッドでは勝てても、可変スプレッドで崩れるEAは、リアル運用で取引コストの影響を受けやすい可能性があります。

3つ目は、スリッページへの耐性です。

約定ズレに弱いEAは、バックテストでは良く見えても、リアル口座では利益が削られやすくなります。

4つ目は、GMT・DST設定の確認です。

時間帯ロジック、週末クローズ、上位足判定を使うEAでは、時間設定のズレが成績に大きく影響します。

5つ目は、最適化期間外での検証です。

最適化に使った期間だけで勝てるEAは、未来の相場で使いにくい可能性があります。

この5つを確認することで、フォワードテストへ進める候補の質を高めやすくなります。

■過去相場でストレスをかけてからフォワードへ進める