未来のスマホは画面が無くなる?ブレスレット型プロジェクターがみせるスマホの新しい可能性

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iPhoneも大画面化、大型化を果たし、みやすくする方法として大画面化に向かっている。
しかしスマホの大型化は、満員電車の中ではメッセージをチェックできない、商談中にさりげなくメール確認ができない、ポケットなどのスマホがはいらないなどのデメリットもある。そんな対策には、子機のように使えるスマートウォッチに期待が集まっている。この春にはアップルからもApple Watchが登場予定だ。

だがスマートウォッチは大画面のスマホとは反対に画面が小さく狭いのがデメリットだ。
メール内容を一度に読むことも難しいし、指で操作では誤操作してしまうこともある。音声操作が可能なスマートウォッチもあるが、人前で時計に話しかけるスタイルも一般的でなく不自然で恥ずかしい。
そんなことからも、スマホのサブディスプレイのように使えるスマートウォッチでも、現実にはなかなか普及してはいない。


まもなく発売予定のApple Watch。期待は高いがどの程度のことができるかは未知数だ


ところがそんなスマートウォッチの弱点を解決するような製品「Cicret Bracelet」が開発中だ。「Cicret Bracelet」は、一見するとただの腕輪、ブレスレットのような形をしている。ところが本体には超小型のプロジェクターが内蔵されているのだ。
使い方は簡単だ。スマホと「Cicret Bracelet」をワイヤレスで接続したら、スマホはもうカバンの中にしまっていい。
あとは腕を振ると「Cicret Bracelet」のプロジェクターがスマホの画面をなんと腕の上に投影してくれるのだ。

「Cicret Bracelet」は指先の動きを感知する8個のセンサーも内蔵しているので、腕に投影されたスマホ画面を指先でタップしたり、文字を書いたりするアクションを認識してくれる。スマホ本体は手に持たなくてもいいので、最近の大きくなって持ちにくくなったスマホはバックやポケットに入れたままにしておいてもいいのだ。そしてスマートウォッチのように画面サイズが小さく使いにくいことも無く、スマホの画面を腕の上で利用することができるのだ。


ブレスレットの本体に超小型プロジェクターとセンサーを内蔵する予定だという


この「Cicret Bracelet」は、スマホを取り出せないときに、スマホ代わりに腕の上を画面にするという全く新しい考えのスマホアクセサリだ。
現在はまだ資金を集めている段階で、まだサンプル製品もできていない状況である。また、電池の持続時間、プロジェクターの視認性(明るさ)、指先を感知するセンサーの感度など、実現までのハードルは高いだろう。
だが理論的には、個々の技術は現在実現されているものが多く、近い将来、本当にこんな製品が出てくる可能性は十分ありうるだろう。

そしてもしもこの「Cicret Bracelet」が実際に製品化されれば、スマートモバイル分野では、さらに進化した使い方もできるだろう。
スマホの画面は、腕に投影するだけでなく会議室などで使われているプロジェクターの代わりに使うこともできるだろう。
たとえば、
学生がカバンから下敷きを取り出し、そこに「Cicret Bracelet」の画面を投影するころもできる。スマホしかもっていなくても、下敷きにスマホ画面を投影すればタブレットとしても使うことができる。
また雑誌を読みたければ、A4サイズのコピー用紙に「Cicret Bracelet」から画面を投影すれば、あたかも本物の雑誌のように読むことができるだろう。

つまり、投影先によって自在にみるサイズを変えることができるわけだ。こうなるともう画面サイズの違うガジェットを買う必要は無くなるかもしれない。


現在は腕に投影してスマホの画面代わりに使うことを想定。将来は腕以外にも投影できるようになるかも


まるでSF映画に出てくる世界の話のように聞こえるが、プロジェクターの小型化や投影技術は日進月歩で進んでいる。そしてスマホもいずれはブレスレットの中に内蔵される時代がやってくるだろう。5年後、10年後のスマホは今のような板の形をしているのではなく、腕輪や時計の形をしているかもしれない。


山根康弘