はやくもLED照明を超える次世代の有機EL照明が登場にLEDにはない驚くべきメリット

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1月9日(金)に放送されたワールド・ビジネス・サテライト(テレビ東京系列)にて、次世代照明として有機EL照明が紹介された。

有機ELというと、テレビやパソコン、スマホなどのディスプレイに使われているのは知られている。
しかし、最近では照明にも使われるようになっている。

ディスプレイが証明? なにやら狐につままれたようなハナシだが、どういうことなのだろう。

有機EL照明は。発色が良くて影ができにくい次世代の照明らしい
現在、省電力でエコと、白く綺麗な発色の照明として、明るさや色の調整もできる便利なLED照明が普及しはじめている。LED照明は、今まで使われていた電球や蛍光灯より長寿命で省電力とあって、既存の照明から置き換えが急速にすすんでいる状態だ。

そして今、早くもそのLED証明の次世代と言われる照明として「有機EL照明」が登場したのだ。

有機EL照明」の利点は5つある
・発色が大変良く肌のテカリなどを抑えてくれる
・面で発光するため、これまでの点光源と異なり影ができにくい。特に医療などで役立つ
・面そのものが発光するため非常に薄くすることができる
・電球や蛍光灯とは違い省エネかつ熱くならない(発熱が少ない)
・光源そのものを曲げることができる

このように、これまでの照明やLED照明でも不可能だったことが、「有機EL照明」ならできる点が大きな特徴だ。たとえば自動車内やオフィスでの照明や、店舗でのPOP看板の照明にも向いているそうだ。

有機EL照明の課題は値段か
非常に利点の多い有機EL照明だが、課題もある。
まずは寿命だ。
LED照明では5万時間(1日10時間の利用で約13年半)という長寿命に対して、短いのが問題でもあった。しかし、最近では、同じ明るさの有機EL照明で、LED照明とほぼ同等の寿命を実現できるものも開発されてきている。そのため、LEDにおきかわえられる可能性も大きくなりそうだ。

もう一つが製造コストだ。
まだ普及に火が付いていない「有機EL照明」なので製造コストでは、すでに普及が始まって言えるLED照明などと比較すると、少々分が悪い。しかしながら、近年の技術開発により「有機EL照明」の価格も格段に下がっている。
ためしに、GoogleショッピングやAmazonでデスクライトを検索したところ、は、LEDは2,000円を切るものもあった。一方、有機ELデスクライトは20万円ほどで販売されていた。まだ価格差は100倍近いケースもあるようだ。

未来の照明とも言える有機EL照明だが、今後はだれでも買える値段が普及の鍵となるだろう。


布施 繁樹