中国メディアの東方財富網は8日、中国の携帯電話市場において中国メーカーが著しい躍進を遂げたとし、2010年第1四半期における中国国内のスマホ販売台数はノキア、サムスン、モトローラ、ソニー・エリクソン、ブラックベリーとトップ5のすべてが海外メーカーだったが、14年第2四半期はサムスンを除いてすべてが中国メーカーになったと伝えた。(イメージ写真提供:(C) aimy27feb /123RF.COM)

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 中国メディアの東方財富網は8日、中国の携帯電話市場において中国メーカーが著しい躍進を遂げたとし、2010年第1四半期における中国国内のスマホ販売台数はノキア、サムスン、モトローラ、ソニー・エリクソン、ブラックベリーとトップ5のすべてが海外メーカーだったが、14年第2四半期はサムスンを除いてすべてが中国メーカーになったと伝えた。

 記事は、市場調査会社「GfK」のデータを引用し、2014年9月の中国スマホ市場において中国メーカーの販売台数ベースでのシェアが73%に達したことを紹介。その一方で、アップルとサムスンを除いた海外メーカーのほぼすべてが「敗走」を余儀なくされたとしながらも、アップルとサムスンはスマホ市場の9割以上の利益を得ていると伝えた。

 続けて、中国メーカーは販売台数を伸ばしているものの、「利益が伸びていない」とし、「市場シェアを奪いつつも利益を上げる」ことが中国スマホメーカーにとっての課題だと論じた。

 だが記事は、中国メーカーの躍進は「争いようのない事実だ」とし、キャリアのバックアップのほか、「中国メーカーの“コストパフォーマンスの高さ”も躍進の原動力になった」と指摘。さらに、10年前までは韓国メーカーのデザインを採用していた中国メーカーはわずか10年でオリジナルを設計することができるようになったと紹介し、「自社での設計が競争力を大きく高めることになった」と論じた。

 また、出荷台数ベースでは中国メーカーはすでに世界でもトップレベルにあるとしながらも、「数千万台にも達する出荷台数のすべてが低価格のスマートフォンであり、必然的に利益も小さい」と指摘。アップルは世界のスマホ市場の6割もの利益を得ているほか、残りの利益はサムスンが得ているため、中国メーカーの利益は1%ほどにとどまると紹介した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C) aimy27feb /123RF.COM)