聖心ウルスラvs延岡商
気迫の投球を見せた大久保（聖心ウルスラ）
【両チームここまでの戦績】
■延岡商業[2回戦]9対1都城工業(7回コールド)[3回戦]3対2高千穂（試合レポート）
■聖心ウルスラ[1回戦]9対0日向学院(7回コールド)[2回戦]3対0延岡工業[3回戦]5対4第4シード都城商業（試合レポート）
準決勝で第1シード宮崎日大に挑むのはどちらか？延岡の県立延岡商業と、延岡の私立聖心ウルスラが激突した準々決勝は、両投手が緊迫した投手戦を展開した。
聖心ウルスラ大久保は、序盤の3回をパーフェクトピッチング。延岡商業佐藤は、2回にワイルドピッチから1点を献上するも、ピンチを最小失点にしのぐ力投。
3回終わって聖心ウルスラ1対0延岡商業。そして、4回裏聖心ウルスラ二死から6番黒木が中前安打で出塁すると、続くは7番大久保。
3ボール1ストライクから、延岡商業佐藤の直球をジャストミート！左越適時二塁打で一走黒木が一気に生還して2対0とした。続く8番甲斐雅が中前安打を放ち、二走大久保がホームを突くも、延岡商業中堅手笠江の好返球に阻まれ3点目とはならなかった。
自らのバットで楽になった聖心ウルスラ大久保は、その後、マウンド上で「うぉりゃ〜！」「うぉりゃ〜！」と、声をあげる気迫のピッチングを続けた。
7回先頭打者で三塁打を放つ4番柳田（延岡商業）
一方、いち早く追いつきたい延岡商業は、5回と6回に先頭打者が出塁するも得点ならず。7回には先頭の4番柳田がライトへ放った打球が三塁打となり、無死三塁の逆襲のチャンスをつくったが、後続が大久保に抑え込まれた。
聖心ウルスラ大久保は2点を守りきり、9回打者30・被安打4・四死球0・奪三振10で完封！大久保の気持ちを前面に出した文句なしのピッチングと勝負強い一打で、聖心ウルスラがベスト4進出を決めた。
聖心ウルスラは、九州大会出場をかけて、10月11日第1試合(10：00〜)で、第1シード宮崎日大に挑む。
■聖心ウルスラ大久保力也投手「延岡商業には、(昨チーム)夏に負けていたのでリベンジする気持ちで投げた。(4回適時二塁打は)、カウント3−1だったので、ストレート1本に絞っていた。今大会、九州大会出場を目標にやっているので、準決勝は必ず勝つ。」
■延岡商業佐藤賢吾投手「延岡の私立に勝ちたい気持ちでマウンドに立っていた。冬場で走り込み・投げ込みをして、次は勝ちたい。」
（写真・文＝三角 竜之）
