お笑い芸人で、アニメーション作家でもある鉄拳

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担当者は「発売1ヶ月半で15万部達成は、異例のスピードだ」と発表。パラパラ漫画「振り子」で名を馳せた、お笑い芸人・鉄拳による絵本がヒットを飛ばしている。

その絵本のタイトルは『それでも僕は夢を見る』。売れ行き好調なことから、都内にて1日、15万部突破を記念したイベントが行われ、原作者の水野敬也氏とイラストを担当した鉄拳が出席。二人がコラボレーションしたキッカケや同書の反響を話題にして、喜び合った。

イラストが中心。水野氏は「本は、150ページで出来ていて、10分しか掛からない」と説明。「文字を出来るだけ少なくしたかったから」と狙いを話し「その限られた時間(およそ10分)に、メッセージを上手く伝えられたのが良かった」と振り返った。

発売直後から「すぐ読めるのに泣ける」と話題となっていった同書。イラストで表現した鉄拳は「本の仕上がりについては、60点の出来だと思っていた。でも、周りの人から『良かった、良かった』と言ってもらえることが多くなってきて…。なので、120点の仕上がりって言いたくなった」と笑いながらコメント。反響が大きくなったことから、自信を深めたことを伝えた。

本を発売した文響社は「この本をきっかけに、読者の方々が年齢に関係なく、自分の『夢』を改めて認識してもらって、それが今後の生き方にポジティブに作用してくれれば…」と述べている。

同社の編集部には、読者から「不思議な後味となった本。テーマを変えて、また、本を書いて下さい。10分で読めるから値段が高い。680円にして欲しい(58歳の主婦)」というリクエストや「ある書店では、立ち読み可となっているのも理解できました。家に置きたい本です」と手に取ったときの様子が届けられている。

その他には、
・「ウチの娘は、夢を追い続け、親からすればイライラする人生を送っています。そんな娘と主人公が時おり重なり、思わず涙が出てきました。娘の気持ちを理解してあげようと、考えを変えました」
・「Good!若い人に読ませたい。メッセージが簡潔で、力強い。卒業生にプレゼントしたい。娘・息子に読ませよう」
・「誰でも、押されたら心に響くボタンがあると思います。教材にもなりそうなので、使わせてもらいます。ルビがふってあったら、小学生にも読みやすいと思いました」と、さまざまな考えが届けられている。

▼ 作者の水野敬也氏とイラストを担当した鉄拳



▼ 書籍を手に持ち、周りから褒めてもらえるので「120点の出来上がりです」とアピールした



▼ 自身の夢については「映画祭で、賞を獲得したい」と語っていた



▼ 「プロレスラーになろうと思ったが、無理だった」と挫折したエピソードを紹介する場面も



▼ これまでの活動で「俳優になろうと思ったが、滑舌が悪いと言われてあきらめた」と挫折したエピソードも紹介



▼ 書籍『それでも僕は夢を見る』公式PV