SUGIZOは「今思えば、感謝の気持ちを忘れていた」とつけ加えた。メンバーやスタッフ、ファンに対して「一緒にいてくれてありがとう」と感謝する大前提を20代の頃には見失っていたと反省する。「『もし俺だったらもっとできる』という過信がメンバーの誰にもあったはず」という彼の言葉に、RYUICHIは何度もうなずきながら「いい話だね~」と共感していた。

真矢(ドラム)はその頃のメンバーの関係について、「楽屋は別々だったし、打ち上げとかもみんなバラバラにいた」と証言する。地方のイベントなどは車に一緒に乗りたくないので、5台用意してもらったそうだ。

そんな中で、終幕前の12月23日にリリースするベスト・アルバム『PERIOD ~THE BEST SELECTION~』に収録する新たなレコーディングテイクを録る必要があった。

J(ベース)は「バラバラだったからこそ、あえて合宿をした」と明かす。普段は顔も合わせたくないメンバーだが、合宿となれば長時間一緒にいることになる。だが、誰も確信に触れることはなかったのだ。「空気として、『ああ、俺たちはそういう意味で最後のアルバムを作っているんだな』と思いながらレコーディングした」と彼は語る。

それから7年が経った2007年12月24日。そこまでバラバラだった5人がLUNA SEAとして東京ドームで一夜限りの復活ライブを開催した。復活についてはメンバーの誰が言い出したわけでもないようだ。スタッフから「○○がまたやりたいって言っているようだ」と聞かされたり、説得されたりしたという。

SUGIZOが「まず、会ってみようと決心した。最悪殴り合いの覚悟で打ち合わせに出向いた」というほどメンバー間にはまだ、わだかまりがあったのだ。しかし、RYUICHIが謝って仲介人的な役を買って出たことで少しずつ打ち解けた。「ほっとした。家族なんだなと感じた」とSUGIZOは思い出す。

番組MCの中村正人が「7年ぶりに音を出した感じはどうだった?」と聞くと、RYUICHIは「いや、凄かったですね!」と目を輝かせた。彼はボーカルなのでバンドのセンターに立つ。「“ドン”と音が飛んできた瞬間に、正しい表現か分からないが『外タレみたいだな』と感じた」とその感激を伝えている。

また、INORAN(ギター)も「7年間、演奏していなかったのに、カウントが入って一発目の音がみんなバシッとあう。それってとんでもないことですよね」と力を込めると、RYUICHIは「真矢くんが“タカトン、バーン”ってやる瞬間に全員の音が集まる。そこには壁なんてない」と表現する。SUGIZOも「音を出した瞬間に『あ、俺このバンドでやりたい』と思った」と興奮気味に話した。