富士山(標高3776m)をモチーフにした貯金箱。左が「富士山バンク3776」(ウィズ)、右が 「富士山バンク3776ミニ」 (同)

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富士山は、いつ見ても偉大で美しい。日本人の誇りであり、世界からも認められている素晴らしい山だ。そんな富士山をモチーフにしたオブジェはいろいろある。

コネタでもかつて、赤富士パスポートケースや富士山の形が現れる付箋について取り上げた。今回は、大きさ・出来栄えともに個性的な“ビッグサイズの貯金箱”を紹介したい。

「富士山バンク3776」 (ウィズ) と「富士山バンク3776ミニ」(同)は、大小2タイプの貯金箱で、名前の通り富士山(標高3776m)をモチーフにしている。「富士山バンク3776」が底面直径約32cm、高さ約25cm、中身が見えるクリアタイプの「ミニ」は同約21cm、同約15cmである。
ちょっとユニークなのが、吉田ルートと富士宮ルート、2種の登山ルートシールが付属しており、それらを本体側面に貼り付けられること。富士山独特の外観とともに、登山ルートまで入れるとは、意外にマニアックな製品と言えなくもない。

なぜこのような貯金箱を作ってみたのか。ウィズに聞いてみた。

「富士山が世界文化遺産に登録されたことで、富士山関連のアイテムを考えていたのですが、当社の「東京スカイツリーバンク634」というビッグサイズの貯金箱がかなり好評でしたので、自然と“ビッグサイズの富士山貯金箱”という発想に至りました」

そうそう、ビッグといえば東京スカイツリーの高さ約1/500スケールとなる約1m26cmの「東京スカイツリーバンク634」 は今から3年前にコネタで取り上げたので、こちらについても参照されたい。

ところで、どのくらいの金額が入るものなのか?
「大きい方は500円硬貨で約200万円分、ミニは500円硬貨で約40万円分入ります。一杯にするとかなり重くなり、動かす際などには危険を伴いますので、ご注意いただきたいです」
おぉ〜、かなり入るものだなぁ。さすがは日本一の山。入る金額もビッグである。

それから、あえてミニサイズをつくった理由は?
「とにかくビッグな貯金箱を、できるだけお手頃な価格で出したかったのですが、クリアな素材にすると価格が高めになってしまうので、大きい方は中が見えない素材になっています。大きさを押さえて、クリアな素材にしたものが、“ミニ”ということになります」
なるほど、そういう事情だったんですね。

とくにデザイン的にこだわった部分は? また、ルートシールを貼る理由・メリットとは?
「デザイン的には“大きさと存在感"にこだわりました。また、ルートシールがあることで、富士登山の経験がある方には、高さをイメージしてもらいやすいのではないかと思います」
「さらに“ミニ”は中が見えるので、『お、5合目まで貯まった!』という楽しみ方もできます」
ルートシールがそういう機能だったとは、勉強になりました。

最後に、部屋の中で置く場所として、最適なところはどこか。
「床の間、できれば掛け軸などあるとすばらしいですね(笑)。ぜひ、わびさびを味わっていただきたいです。マジメなことを言いますと、硬貨をたくさん貯めたい方は、必ず丈夫で安定している場所に設置してください」
――了解しました。

床の間、和室に富士山貯金箱かぁ。それも風情があるのかも。
(羽石竜示)