GSPが最強ヘンドリックスを迎えうつ
2008年4月にマット・セラを破り、2度目の王座獲得をなして以来、実に5年7カ月もベルトを守り、8度の防衛を重ねてきたGSP。連続8度の防衛はアンデウソン・シウバの10度に次ぐ歴代2位。そのうち7試合は判定勝ちで、合計11度の判定勝利はUFC記録となっている。防衛戦では3試合がファイト・オブ・ザ・ナイトに輝いているが、どちらかといえば完璧な勝利で白星記録を重ねることで、記憶に残る存在となった負けないチャンピオンだ。
加えてサウスポーの構えから放たれる左ストレートはKOパワーを有しており、マーチン・カンプマンやジョン・フィッチをキャンバスに沈めてきた。現在6連勝中でUFCでは10勝1敗でWECを含めると12勝1敗のヘンドリックス。これまでもGSPはレスリング力に定評のあるフィッチやジェイク・シールズ、そしてジョシュ・コスチェックをほぼ完封してきた過去を持っているが、フィッチやシールズは打撃の脅威は少なく、コスチェックにしても威力のあるパンチは近距離、遠い距離からテイクダウンを仕掛けてくるのは、分からないというタイプではなかった。
削り合いではGSPというイメージも強いが、それにはテイクダウンやスクランブルの攻防を制する必要がある。またGSPのテイクダウン能力の高さが最も発揮されるのは、やや遠目の打撃の距離からの仕掛け。GSPはケージに詰めることなく、オクタゴン中央で相手を倒すことが多い。つまりプレッシャーや力でドライブしたテイクダウンでなく、タイミングが命のテイクダウンといえる。そんなGSPが恐らくは嫌がる展開は、接近戦だ。奇しくも、ヘンドリックスがカーロス・コンディット戦で見せた戦い方ということになる。