シングルに出たダウニングにパーマーはギロチンを仕掛けるが、ここでも極まらずガードを取る。パーマーはすぐに立ち上がって距離を取ると、互いに左を伸ばす。4Rをモノにしたパーマーだが、取り逃した感の強い寝技の展開でもあった。

最終回、左を振るうパーマーに左ローを入れるダウニング。王者は右ジャブから右ハイ、右フック、さらに右ローとショートで軽く打ち込む。しかし、左の精度が上がったパーマーが前に出る展開が続く。ダウニングの跳びヒザに対し、バックに回ったパーマーはヒジを受けながらも、太腿にヒザを入れて、バックからチョークへ。体を入れ替えたダウニングをがぶるパーマーがヒザを入れ、離れ際に左から右ストレートをヒットさせる。残り2分、パーマーのダブルレッグを切ったダウニング、このラウンドの手数は明らかに少ない。

パーマーは左ストレートをヒットさせ、プレッシャーを与える。ダウニングの左に右を被せ、左ストレートを放つパーマーが、引き続き左を続ける。ダウニングは跳びヒザを見せるも、組みつかれてすぐに距離を取る。残り10秒で、パーマーの蹴りが急所に入ったとしてケージ際でしゃがみこむ王者。ここで、パーマーに1ポイントのペナルティが与えられる。

最後の最後に痛い失点を喫したパーマー、再開後は互いに一発手を出すだけにタイムアップに。1Rは王者、4Rと5Rは挑戦者だったが1ペナが入った。2R&3Rをジャッジはどのように評価しているのか。果たしてジャッジの裁定は、ジャッジ2者が48-46でパーマーの勝利を支持、「最初にテイクダウンされるとか、最後にテイクダウンするとか関係ない。タフな相手だった。最後の2Rはテイクダウンも取れたし、わざとじゃなかったけど急所に蹴りが入ってペナルティを取られたので、判定がどうなるか心配だった。ラドウィックの指導に感謝している」と新チャンピオンは語った。