「1位でも好きだよ」って言ってほしい?(11年2月撮影)

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AKB48 32ndシングル選抜総選挙でHKT48指原莉乃さん(20)が初の1位に輝いた。世間は指原さんの話題で大いに盛り上がっているが、どうやら祝福ムード一色ではないらしい。

15万を超えた得票数も驚きだったが、指原さんの1位に「納得していない」人の数もまた驚きの多さなのだ。

高須院長「スキャンダルない可愛い子をセンターに」

AKB48ファンとして知られる漫画家の小林よしのりさんは、フジテレビ系での総選挙生中継の時点で既に指原さんの1位に納得していない様子を見せていた。

総選挙翌日の2013年6月9日には、ブログで「指原莉乃1位にはシラケた(中略)こんなに感動がない総選挙は初めてだ。会場の空気も一気にシラケていたのがわかった」と失望をあらわに。翌10日にも、ストイックに王道アイドルとして活動する渡辺麻友さんが3位に終わったことについて「『面白ければ、何だっていいじゃん!』という『お祭り』気分が、まゆゆの『本気(マジ)』を吹っ飛ばしてしまった」と残念がった。「邪道がいけないわけではない。邪道には邪道のポジションがある。だが、それをファンは無視することを選択した」と、指原さんを「邪道」呼ばわりまでしている。

さらに、渡辺さんへの複数投票を公言していた、美容外科「高須クリニック」名古屋院院長の高須幹弥氏も、6月9日のブログで「祭りだと割りきり、指原センターのコミカルな新曲を楽しもう!」と開き直りつつ、「次の曲からは麻友センター固定、あるいはぱるる(島崎遥香さん)や川栄(李奈さん)など、スキャンダルのない若くて可愛い子達をセンターにして売り出してほしい」と、スキャンダルのあった指原さんがセンターになることに不満をのぞかせた。

総選挙当日に会場にいたファンの対応も如実だった。2位で大島さんの名前が呼ばれた後、1位の発表を待たずにぞろぞろと帰り始めたのだ。もちろんどういう理由で帰って行ったのかは本人たちにしかわからないが、小林さんが言うように「シラケて」帰っていった他メンバーのファンもいただろう。

「指原センター支持しない」42%、「指原の順位意外」55%

「センター指原」についてのインターネット投票を見ても、不満に思っている人が多いことがわかる。

スポニチの公式サイト「スポニチ・アネックス」は13年6月9日13時から18時まで「あなたは"指原センター"を支持しますか?」というアンケートを実施したが、1218人のうち約42%の509人が「支持しない」と答えた。

Yahoo!ニュース 意識調査では、6月8日から18日まで、上位16人の中で「第5回AKB48選抜総選挙の順位が意外だったメンバーは?」という調査が行われている。

11日現在4万5567票が投じられているのだが、指原さんが2万5250票、割合にすると55.4%で、ぶっちぎりのトップとなっている。

不満を持っている人の意見は、「戦隊ものでいえば黄色、緑色の位置づけ。トランプでいえば、ジョーカー的存在なので、センター(赤色、ハートのエース)にいるのは違和感がある」(スポニチ)、「ハレンチ指原が1位とは驚きです!」「問題起こしてHKTに移籍したさしこが一位なのは納得いかない!」(Yahoo!)などがあった。

もっとも指原さんは、移籍先のHKTでリーダーシップを発揮、成果を挙げて地元ファンから信任を得た。今回もHKTメンバーの中ではダントツの集票力を示し、それが「1位」の原動力になったとも見られる。さらには多くのバラエティー番組に出演し、自身のスキャンダルも持ちネタにするなどで新しいファンを獲得、結果的に「反発」を跳ね返した形だ。当の指原さんは総選挙直後、小林さんから「恐れていた事態が起きた!」「株価が暴落する!」などと言われ「何かよしのりさん言ってますけど、1位は1位なんですいません」と苛立ち気味に返していた。これから「1位は1位」としてファンに認められるようになるのか、指原さんの真価が問われる。