フジテレビのヤングなでしこポスターに批判

写真拡大






FIFA U-20 女子ワールドカップジャパン2012が開催中。30日には韓国を3-1で破り初の準決勝に進出した。2010年にU-17で優勝した韓国を破ったのは大きく、ここまで来るとフル代表メンバーのワールドカップ制覇に続く期待が高まってくる。




その中で大会を放送するフジテレビのポスターが話題になっている。キャッチコピー「ヤングなでしこは、さらに強く美しく。」と共に、中央に大きく猶本光選手、仲田歩夢選手、田中陽子選手の3人。その周囲に、やや小さく浜田遥選手、木下栞選手、横山久美選手、柴田華絵選手、池田咲紀子選手の5人が配置されている。有り体に言ってしまえば、メンバーの中でも容姿に話題が集まる人を大きくした露骨な構成となっており、ネット上で批判的な意見が少なからずあがっている。




ヤングなでしこには、キャプテンの藤田のぞみ選手をはじめ、ほかの13人がいることを忘れるべきではない。しかし、どんなスポーツにも興行の面がある以上、ビジュアル的な要素のアピールは欠かせないはずだ。むしろ過去のポスターを見ても、スター選手にスポットを当てたものが多く、メンバー全員を打ち出したような形は少ない。




ここまでの4試合、田中選手は5ゴール、猶本選手は2ゴール、仲田選手もゴールこそないものの十分に活躍している。おおむねポスターの構成は当たっていると言っても良いだろう。あえて言うなら、柴田選手と横山選手をもっと大きくしておくべきだったかもしれない。




ただし、ここまで来ると一番思惑が外れたのは、フジテレビと言えるのかもしれない。ロンドン五輪直後で余裕がなかったのか、U-20のここまでの活躍を予想できなかったのか、フジテレビの放送は無難な範囲に落ち着いている。




もし余裕があれば、AKB48かジャニーズ、それこそK-POPの少女時代やKARAでも引っ張り出して、ヤングなでしこ応援団を組んでいた可能性も否定できないだろう。アスリート以外が目立つスポーツイベントは、もううんざり……という意味でも、選手が前面に打ち出されるポスターは、結果オーライと言えそうだ。