先日、気象庁より「関東甲信地方は梅雨入りしたとみられる」と発表された。平年より1日遅く、統計開始以来2番目に早かった昨年に比べると、13日遅い梅雨入りとなった。鬱陶しい梅雨が始まるが、この季節待ち遠しいのが夏のボーナスだ。円高や昨年のタイの洪水の影響などで厳しい状況が予測されるが、果たして実際はどうなのだろうか。

購買支援サイト「価格.com」は、今年の夏のボーナスに関して全国の価格.comユーザーへのWebアンケート調査を実施した。回答者数は6,135人、そのうち男性90.9% (平均47.2歳)、 女性9.1%(平均44.3歳)。雇用形態は正社員61.0%、契約社員4.9%、派遣社員1.2%、パート・アルバイト5.3%であった。

■ 調査結果概要

◆平均推定支給額: 54.9万円
◆ボーナス支給無し:3.0ポイント上昇
◆業種別:「公益法人・財団法人」「製造業」「金融業」で増加、「医療業」で大幅マイナス
◆勤務先規模別: 中小企業で減少、大企業は増加
◆自由に使える金額:「5〜10万円」(20.1%)がトップ、全体的に減少傾向で約半数は「不満」
◆使い道と平均消費金額:「貯金」が73.1%でトップ(170,897円)、「商品購入」(67,465円)の割合は、
 前年比-7.9ポイントの大幅減で消費意欲は低下傾向
◆購入商品:昨年までの主力「薄型テレビ」「ブルーレイレコーダー」が軒並み順位低下し、「スマートフォン」「タブレット端末」が人気を集める

平均推定支給額「54.9万円」、前年比+7,000円と微増するも、全体では「今年の夏のボーナスは支給されない」という人の割合も増え、悪化傾向にあることがわかった。特に「40代・子供のいる家庭」では厳しい予想結果となった。自由に使える金額は「5〜10万円」(20.1%)がトップ、半数は不満と回答した。「商品購入」に充てる人の割合は、前年比-7.9ポイントと大幅に減り、金額も昨年からほとんど上がらない結果が出た。ボーナスを消費行動に回す人が減っている傾向がみられる。購入したい商品としてスマートフォンなどが人気を集めるものの、昨年までの主力「薄型テレビ」「ブルーレイレコーダー」は順位を下げた。今夏のボーナス商戦は、盛り上がりに欠けることが見込まれる。


価格.com調査結果詳細


(牧田 亜紀子)