wcl-x100


ライカを思わせる、クラシカルでコンパクトな外観が人気の高級コンデジ、富士フィルム「FinePix X100」。広角での撮影を楽しみたいというユーザーの声に応えて、ワイドコンバージョンレンズが発売された。

ワイドコンバージョンレンズ「WCL-X100」を装着すれば、焦点距離を0.8倍の広角19mmに変換が可能。風景の奥行きや広がりを撮影する際の、表現力が広がる。

まず、装着時のデザインが秀逸だ。レンズの鏡筒の色と質感がカメラ本体にしっくりと馴染み、Finepix X100の外観がますます高級感を増す。もちろん見た目だけでなく、操作性においても一体感が追求されており、装着前と変わらない、まるで一本のレンズのような高画質を実現した。

一般的には、コンバージョンレンズを装着すると、本来レンズが持つ光学性能を発揮できず、画質が劣化してしまうことが多い。しかしWCL-X100は、FinePix X100のレンズ特性を熟知した設計者が開発しているため、カメラ本体が持つレンズの味も損なわないという。焦点には芯がありながら、背景はソフトフォーカスがかかったような美しいボケ味というFinePix X100の特徴も、そのまま楽しめる。

ネットで報告されているレビューを見ると、最初はコツが要るようだが、慣れてしまえば画質、操作性ともプロやハイアマチュアが充分に満足できる製品とのこと。現在はシルバーが発売中で、実勢価格は3万円弱で落ち着いているようだ。ブラックも6月下旬に発売する。


ワイドコンバージョンレンズ WCL-X100



(鈴木陽子)