タテ1



こんにちは、スタイリストの上原百合佳です。

いよいよ今回で最終回。
私の連載に、5週間ずっとお付き合いくださったあなたはきっと、
以前にも増してスタイリングのセンスがアップし、フォトテクニックが上達したことでしょう。
広告や雑誌をながめる時も、知らず知らずのうちにクリエーター目線になっていませんでしたか?


それでは第6回目のテーマのひとつ“タテとヨコ“についてお話しします。


■画像はタテとヨコ、どちらで撮ればいいんですか?

これは私が開催しているレッスンで、よく聞かれる質問です。
そんな時、私がおすすめしているのは、ずばり“タテ”です。




なぜかっていうと、奥行感が表現できるから。
奥行感は“空気感”ともいうこともあります。
見た目に美しい画面構成です。
雑誌のかっこいいページなどをイメージするといいでしょう。

これからデジカメで撮影するときは、カメラをタテにして撮影してみてくださいね。
(ケイタイ、スマホは、普通に構えるとタテ画面です)


■では“ヨコ”はだめなんですか?

これもよくある質問です。そんな時はこう答えています。
「ケースバイケース」ですよ。




テレビやパソコンのモニターは“ヨコ”だし、カメラのファインダーも“ヨコ”です。
私たちの目は横に並んでいますので、目が自然と見ている画角も“ヨコ”。
いつも見慣れている風景は“ヨコ”と覚えておいてください。

かわいく、かっこよく撮影したいとき、どっちがよりキマっているか、ファインダーをのぞきながら、あれこれ試してみてくださいね。


それから“引きと寄り”。

■ググッと寄ったインパクトのある写真もまずは引きで!

どんな場合でも、メイン・アイテム(主役)に、ググッと寄ったほうが、
インパクトがあって、かわいい♪かっこいい!画像になります。
メインが画面から見切れるくらい寄っちゃったほうが、スッキリして美しいです。

でもどこまで寄っていいのか、最初のうちはわかりませんよね。
そんなときはとりあえず“引き”で撮影しちゃいましょう。




この画像を、画像処理ソフトを使ってトリミングしてみると…...




Windowsには画像処理ソフトがすでにインストールされていますので、
誰でもかんたんに“引き”→“寄り”変換ができますよ。
いままで画像処理ソフトを使ったことがない人も、ぜひトリミングは覚えて使ってみてくださいね。

いかがでしたか?
まだまだスタイリングの魅力のすべてを、伝えきれていませんが、少しでもあなたのライフスタイルが豊かになる、お手伝いができたのなら、最高にうれしいです。
6週間の長きにわたり、読んでくださって、本当にありがとうございました!

上原百合佳

雑貨&インテリア スタイリスト
雑誌、広告業界で活躍中。20年に及ぶスタイリスト経歴で、取引先クライアントは100社以上、掲載誌は誌50誌を超える実績の持ち主。かわいさの中にも大人のエッセンスを盛り込んだスタイリングが人気。代表作は「LION香りつづくTOPスウィートハーモニー」「ローラ アシュレイ 」「東京西川ホームファッションカタログ」など多数。
渋谷にてテーブルフォト&スタイリング講座を開催中。


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