【セルジオ越後コラム】W杯の冠が泣いている
クラブW杯準決勝が行われ、決勝の組み合わせはバルセロナ対サントスの既定路線どおりとなった。とりわけバルサの初戦となったアル・サッド戦は、皆の目にどう映ったであろうか。
前回、「ビジネス主導のW杯に未来はあるか」と題したコラムを書いたが、バルサ対アル・サッド戦を観て、その思いは一層強くなった。トーナメントとは、一発勝負、つまりチャレンジすべき舞台であるはずだ。だけどアル・サッドは0−1ならまだしも、0−4になっても、前に出ていこうとしなかった。これがアジア王者なのか。世界に発信するにはあまりにも恥ずかしい内容だったね。
アル・サッドは出ていきたくても、力の差がありすぎて出ていけなかった、と見る向きもある。でもそれはそれで問題だよね。それならば何のための準決勝なのか、アル・サッドの目的は何だったのか、まったくわからなかった。この試合に、あれだけのチケット代を払う価値はないよ。
だけど、試合後にはブーイングの一つも起きなかった。クラブW杯に来ているお客さんは、サッカーを観に来ているのではなく、スターを観に来ているのだろう。これが、日本の創りだした興行大会だ。『W杯』という冠が泣くよ。
サッカー後発国である日本は、近年めざましい勢いで成長してきた。実績の面から言っても、それは間違いない。しかし本当に世界のトップと肩を並べるには、スター至上主義、興行を前面に押し出す体質は、やはり問題だと思う。バルサ対アル・サッド戦を素晴らしい試合だったと両手を挙げて喧伝する国が、果たしてブラジルに勝てるだろうか、バルサに立ち向かえるだろうか、甚だ疑問だよ。戦う前から負けていると言っても過言ではない。
いっそのことトヨタカップに戻したほうがいいんじゃないか。決勝戦がおもしろければおもしろいほど、そう思ってしまうだろうね。
前回、「ビジネス主導のW杯に未来はあるか」と題したコラムを書いたが、バルサ対アル・サッド戦を観て、その思いは一層強くなった。トーナメントとは、一発勝負、つまりチャレンジすべき舞台であるはずだ。だけどアル・サッドは0−1ならまだしも、0−4になっても、前に出ていこうとしなかった。これがアジア王者なのか。世界に発信するにはあまりにも恥ずかしい内容だったね。
だけど、試合後にはブーイングの一つも起きなかった。クラブW杯に来ているお客さんは、サッカーを観に来ているのではなく、スターを観に来ているのだろう。これが、日本の創りだした興行大会だ。『W杯』という冠が泣くよ。
サッカー後発国である日本は、近年めざましい勢いで成長してきた。実績の面から言っても、それは間違いない。しかし本当に世界のトップと肩を並べるには、スター至上主義、興行を前面に押し出す体質は、やはり問題だと思う。バルサ対アル・サッド戦を素晴らしい試合だったと両手を挙げて喧伝する国が、果たしてブラジルに勝てるだろうか、バルサに立ち向かえるだろうか、甚だ疑問だよ。戦う前から負けていると言っても過言ではない。
いっそのことトヨタカップに戻したほうがいいんじゃないか。決勝戦がおもしろければおもしろいほど、そう思ってしまうだろうね。

サッカー解説でお馴染みのセルジオ氏による辛口コラム。