2010年は摩訶不思議なケガが多いシーズンだった。満塁本塁打さえ危険をはらんでいた(12月24日付ESPN)。

「実際にあった摩訶不思議なケガ」の最たるものは、マーリンズのクリス・コグラン左翼手だろう。7月25日の対ブレーブス戦で、延長11回にサヨナラ勝ちしたあと、決勝打を放って勝利インタビューを受けていたウェス・ヘルムズに、祝福のクリームパイを叩き付けたさいに、ヒザの半月板を痛めてしまった。コグランは故障者リスト入りしてヒザの手術を受けた。

 ホームランが原因のケガもあった。

 エンゼルスのケンドリー・モラレス。5月29日にサヨナラ満塁本塁打を放ったが、本塁上でジャンプしたさいに足首を骨折し、シーズンを棒に振った。

 5月21日にはカージナルスのブラッド・ペニー投手が、満塁本塁打を打ったさいに広背筋を痛めて故障者リスト入り。シーズン中の復帰はならなかった。

 6月30日にはオリオールズのルーク・スコットが、本拠地カムデン・ヤードの左翼に打球を叩き込んだが、フェンスを越えたことに気づかず力走。一塁を回ったところで太もも裏を痛めた。塁を一周するのに35.76秒かかり、2010年のもっとも遅かった一周となった。オールスター後に戦列復帰した。

「現役最後の一振りが本塁打」となりそうなのが、2010年にブルワーズでメジャー復帰し、8月にシンシナティ・レッズに移籍したジム・エドモンズ外野手(40歳)。9月21日の本塁打で、三塁を回ったところでアキレス腱を切ってしまった。

 2010年にメジャーの二塁手が打った本塁打の総数は409本。そのうちの1本を放ったメッツのルイス・ヘルナンデスは、9月18日のブレーブス戦で、自打球で足を骨折。激痛に耐えて、直後の一球をホームランにしたが、故障者リスト入りすることになった。