インタビュー:YUKA「秋冬のmoumoonは切なさを出したい」
――それは、大人の女性として成長されているということなんでしょうか?
YUKA:やっぱり、作る曲に自分の私生活とか洋服とかスタイリングとか、すごく影響されるので。今、自分がイメージしてるもので、例えば「ネイルもこういう感じにしたい」とか身近なものから変えていって、完成していくので。今、自分が作りたい気分の世界観とすごく密接に関係している気がしますね。――歌詞の世界に登場する主人公は、実際のYUKAさんと近い部分が多いですか?
YUKA:近い所もあるし、理想の方が多いかもしれないです。いつもテーマを決めるのは楽曲に導かれてですけど、やっぱりポジティブなメッセージを詰め込みたいというか。もし主人公がポジティブな方向に向かっているんだったら、例えば「今の私がこうしている」ということを書くよりも、「もし私がこうだったら」という方が説得力があると思って。歌詞に例えば「私はこういうことを頑張るようにしています」と落とし込んでも、それは私でしかなくて。もっと先の私が求めているものを書いた方が、みんなも私の考えていることを参考にするというよりも、もっといいものの方が共感しやすいじゃないですか。逆に、悲しい曲の場合は、もっと個人的な感情とかを落とし込むことになるし。――YUKAさんは、周囲の人からどういう人だと言われることが多いですか?
YUKA:「なんかイメージしてた人と違う」と言われることが結構多いですね。「もっとフワァーっとしてると思ってた」とか言われることが多いです。「フワフワした女の子らしい人なんだろうなと思ってたけど、全然違うんだね」と言われることが多いです。――自分としては、どういうタイプだと思いますか?
YUKA:結構細かくもあるんですけど、ほとんどが大雑把で、割と寝たら治る。大雑把でサバサバした感じかな。寝たら直るって(笑)。そういう感じですね。でも、すごく夢見心地な所は、歌詞に書く理想の自分と近いかも。そういう所にいたいという。――moumoon結成から5年の間に、年齢や経験を重ねるとともに、歌詞の内容や理想とするイメージが以前と変わってきたというのはありますか?
YUKA:今の自分の状況とか、すごく現実的なことに例えて色んなことを考えてみたり、書いてみたりすることが多かったんですけど、もうちょっと柔らかな目線だったり、手法で書けるようになった気はしますね。もうちょっと尖った言葉とか、四角い、カクカクした言葉が好きだったというか。少しトゲがあったり、毒があったりしていたものが少し丸くなって、ちょっと心地良さを求めるようになったり。――作詞って、自分の中に蓄えてきたものを吐き出す作業だったりもしますが、新しく何かをインプットしようとする時に、例えば映画、小説、美術など、音楽以外の何かから刺激を受けるようなことはありますか?
YUKA:その中のどれも好きなんですけど、映画だと時間が掛かるし、なんとなく無意識につけておくDVDとかもあるけど、やっぱり本を読むのが一番好きですね。小説が好きで、西加奈子さんの世界観が大好き。あくまで日常なんだけど、映画を観てるみたいに非現実が転がってたり、面白い世界を描いている作品が好きで。ミステリーとかもちょっと好きだったけど、やっぱり本を開いた時に、ちゃんとそこにトリップできるような作品があると、制作のスイッチにもなるし。それを持ち歩いていることで、開いた瞬間にもっと集中することができるので。――音楽から頭を切り離して、一旦リセットするためにするような、自分にとっての癒しはありますか?
YUKA:屋上に上ってボーッとしたり、寝っ転がって空を見てたり。スタジオにこもってるのとかは無理ですね。もし長いことスタジオにいるんだったら、「ここに窓があったらいいな」とかイメージしてます。レコーディング中はストレッチしたり、蒸気の吸入をしたり基礎的なことはあるけど、絶対に準備運動というか、外で深呼吸したりが多いなぁ。あと、お風呂に入りながら漫画を読むのは相当、本当に何も考えてないです。お風呂に「聖☆おにいさん」と「ピューと吹く!ジャガー」が全巻揃ってます。そういうの大好きなんですよ!「聖☆おにいさん」の作者の中村光さんが「あぁ、『ピューと吹く!ジャガー』が終わってしまった」ってつぶやいてて、「好きなんだ!そこって繋がってるんだ、嬉しい!」と思って見てました(笑)。