――今まで自分のライブやレコーディングでもサポートメンバーはいたかと思いますが、今回ビークルのバンドメンバーの中に自分が入った時、今までとはまた違ったような感覚はありましたか?

高橋:そうですね。いくらバンドレコーディングとはいえ、ずっとバンドとやっているという感じではないので。ちゃんとライブ活動をしたり曲を出したり、本当にバンドでやってる人達とのレコーディングってなかなか無いから。だって組んだことも無いし、全然分からないじゃないですか。「バンドって、こういうもんなんだ!」って、楽しかったですね。

――今回で10枚目のシングルになりますが、今まで経験してきたレコーディング作業とはまた違いましたか?

高橋:ちょっと違いましたね、より音楽的というか。今までもちゃんと携わっていたけど、もっと最初の段階から一緒にものを見ていって、ちゃんとクリエイトするという所では、なかなか今までしてこれなかったから。仙台にいて週末だけ来て、みたいなことをやっていると、一から全部を見られないことの方が多かったので。今回はプリプロから入って、レコーディングも全部ちゃんと一緒に見て、歌もみんなでやっていという所で、より音楽的な感じがしたなと思う。

――年が倍以上離れている人達とやってみて、尊敬というか吸収できる所もあれば、逆にここだけは真似したくないとか思う部分はありましたか?

高橋:もう人が違うから、真似したいしたくないの話は無いんですけど。ただ、人間としてとかミュージシャンとしてとかじゃないんだけど、私はビークルというバンドでしか知らなかったから、今回一緒にいる時間が多くなることで、一人一人と話せる機会があって。やっぱり、みんな一人一人、仕事とか私生活とか趣味とかに対する想いは全然違って。そういうちょっとしたことでも、みんなと話してみて、「すごくいいスタンスでやってる人達だな」という、自分の理想にすごく近かったですね。音楽に対する姿勢とかはすごく尊敬できる。だからといって、何かを真似することは多分無いんだけど(笑)。

年が倍以上違う大人達だから「話が出来るのか?」と思ったけど、その辺にいる大人よりは全然話を聞いてくれるし、理解力あるし…「理解力あるし」って言ったら、なんか上目線だけど(笑)。でも本当に、普段、仕事をするスタッフだったり、納得してくれなくてもいいから、理解してくれる大人の人って少ないと思うんです。ビークルのみんなは、ちゃんと会話ができる大人達だった。

――大抵こういうインタビューの原稿チェックはレコード会社か事務所の方がするんですけど、ビークルの場合はメンバー全員がするんですよね。“背徳のメジャー移籍”なんて言ってますけど、そういう意味では未だにインディーズな人達なので、刺激を受ける部分はあったのかなと。

高橋:そうですね。全部を自分達でやることって、アーティストの良いあり方だと思うんですよね。最後は、マンパワーが重要になるから。私は多分まだそこまで、全部を自分でやろうと思っても出来ないから、周りの皆さんの力を借りて、やれることを分けて。「じゃぁ私はこっちをやって、あなたはこっちをやって下さい」、それで高橋 瞳が出来てると思うので。彼らは細かい部分までちゃんと自分というものがあるから、こだわるということはもっと見習った方がいいなと思いました。