――CDセールスが減少する一方で、着うた等のダウンロードは増加する傾向にあって、着うたは1曲単位で買えますが、シングルやアルバムなどパッケージとして作品を作っている人にとって、そういうのはどうなのかなと。

JUJU:もちろん、作っている側として見ると、パッケージを作るということを含めての音楽制作だったりするし、パッケージも手に取って見て欲しいんですよね。でも、ダウンロードとCDとは全く別ものだと思います。ダウンロードというのは曲に対する興味であって、アーティストに対する興味ではないと思うんですよね。だから、せっかく曲に興味をもってくれたら、チラ見でもいいし、聴きに行って欲しいなというのはあったり。

――きっかけの一つになってくれればいいという。

JUJU:そうですね。でも、曲だけでも興味をもって頂いたり、ダウンロードして頂くというのは、すごく嬉しいことではあるので、「ありがとう!」って思います。

――でも今回のように、歌詞にJUJUさんの感じていることがリアルに表れているのであれば、歌詞に共感したということは、その人に興味を持つことに繋がると思うんですけど。

JUJU:そうであって欲しいんですけどね。でも「君のすべてに」の時に、JUJUが男だと思っていた人がいるんですよ。コマーシャルとかでもSpontania feat. JUJUといいながらも、私の歌の所しかか掛からなかったりすると、この歌っている人がSpontaniaで、ラップの人がJUJUなんじゃないか?というのがあったらしくて。うちのスタッフが若い女の子と話している時にJUJUの話になって、「あぁ知ってる、JUJU!男でしょ」って。まぁ、全部ではないにしても、間違ってはない(笑)。その話を聞いた時、面白いなぁって。着うたっていうのは、そんな感じだなと思って。

――JUJUさんはご自身でも服のブランドを手掛けられていますが、パッケージのジャケット写真などの衣装は、「こういうのを着たい」とか、自分でアイディアを出されたりするんですか?

JUJU:いや、ジャケ写とかPVとかは、もう全てアートディレクターさんにお任せして、私はあんまり口を挟まないようにしてますね。その人の感性を見てみたい、という方が先にくるんですよ。この曲を聴いた時のイメージで、そのアートディレクターさんが思いつくことを見たいと思うし。「こんな感じの服で」となったら、「じゃあ、あそこの服はこんな感じだから、こんなのはどうですか?」ってスタイリストさんと話したりは全然するんですけど。私がずっと意見を出したら、ものすごく暗いタッチのジャケットばっかり出来てくると思うので(笑)。

――普段着は、衣装とはまた違うファッションの好みだったりするんですか?

JUJU:ニューヨークってONとOFFがすっごく激しいんですけど、普通にパーティー文化があるんですね。夜とか、ちゃんとお出掛けする時はドレスアップするのが日常的だったりするので、私が普通にワンピースとかを着ているだけで、友達のMONGOL800の清作くんは私の普段着を見て「どこかのパーティー帰り?」って。「いや、普段着だよ」って言ったら、「沖縄にそんな人いないよ!」って言われて。だから人から見たら“衣装”みたいなものを普通に着ていることもあるんですけど。

――コンビニにスウェットで行ったりは?

JUJU:全然しますよ!ものすごくでかいサングラスを掛けてますけど(笑)。でも、たまに髪の毛でバレているらしくて。「JUJUさん、よく私の働いているコンビニにいらっしゃいます」とか書き込まれると、「本当に気を付けよう!ダラダラした格好にも程がある」って。悪いことはできないですねー(笑)。

――昨年10月にファーストアルバム「Wonderful life」を出されてから、4枚のシングルとミニアルバムが出ていますが、次の作品ではこういうことをやりたいとか考えていることはありますか?

JUJU:「ジュジュ苑」をずっとやり続けているので、来て頂いた方には多分もうそろそろ、「音楽のジャンルにこだわりが無い人なんだな」というのが分かってきてもらえてると思うんですね。だから、色んなジャンルの音楽にどんどん挑戦していきたいなと思って。今回の「I can be free」もちょっとロック調だったり。一人の人のアルバムなのに、コンピレーションみたいなアルバムができたらいいなと思って今、大絶賛アルバム制作をしています。

――では、新しい音も楽しみにしています。

JUJU:はい、頑張ります!

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