ニューカッスルのケビン・キーガン監督は、今冬の移籍マーケットで戦力補強を急がない考えを明らかにした。この元イングランド代表監督は、プレミアリーグで12位に位置するチームの戦力に満足していると語っている。

 ニューカッスルの監督就任以来、いまだ未勝利のキーガンだが、0-3で敗れたFAカップのアーセナル戦(26日)について「プライドを持って戦ってくれた」と選手のプレーを高く評価。トッテナム移籍が確実視されるミドルスブラのDFジョナサン・ウッドゲイトの獲得に失敗した場合、今シーズンは現有戦力のまま乗り切る考えを明らかにした。

「戦力補強に関しては、まったく急いではいない。新戦力を獲得出来ないとしても決して最悪な結果にはならない。ウッドゲートについては獲得を希望していたが、どうやら我々に勝ち目はなさそうだ。トッテナムであれば、リーグカップの決勝戦にも出場できるし、ヨーロッパでも戦うことが出来る。我々には彼をフェリーにでも乗せてヨーロッパへ連れて行くことくらいしか出来ないからね」

 就任当初は選手層の薄さを指摘し、補強に積極的な姿勢を見せていたキーガン。しかし、イングランドでも有数の熱狂的ファンに支えられている古豪では、補強についても慎重に進める必要がある。11シーズンぶりの古巣復帰でサポーターに温かく迎えられたキーガンも、辛辣なファンに苦言を呈して解任に追い込まれた前任者と同じ轍を踏まないように、慎重なチーム作りを心がけているようだ。