ガーナで開催中のアフリカ選手権。16か国が4グループに分かれ、連日熱戦をくり広げている。ここまでの日程で最も白熱した試合といえば、前大会覇者エジプトが4対2でカメルーンを下した一戦といわれている。FWエトーも一矢報いたが、ハンブルグでプレーするFWモハメド・ジダンの前に“不屈のライオン”は屈したのだ。

 実は大会出場16国のうち、同胞監督に率いられているのはアンゴラ、スーダン、ザンビア、そしてエジプトの4か国しかない。南アフリカのパレイラ監督(ブラジル)をのぞくと、あとの11か国はフランスやドイツなど欧州人監督ばかりなのだ。

 ユーロ1996年大会を制し、現在ナイジェリアを指揮するドイツ人監督ボグツは「ドイツの組織力があれば、ナイジェリアはW杯で優勝できる」と言う。やはりドイツ人監督プフィシュターに率いられたカメルーン相手にエジプトのシェハタ監督が挙げた鮮烈な勝利は、アフリカが欧州を刺した強烈な一撃だった。