24日にエル・マドリガルで行われるビジャレアルとのスペイン国王杯準々決勝1st,レグは、バルセロナのライカールト監督にとって特別な試合となるかもしれない。2003-04シーズンにバルサの監督に就任して以来これまで149勝を挙げている同監督。ビジャレアル戦に勝てば、バルサ通算150勝を達成することになる。

 2003年8月30日に行われたアウェイでの開幕戦、アスレティック・ビルバオ戦で初勝利を収めたライカールト監督。同シーズンは21勝9分8敗でリーガ優勝は逃したものの、低迷の続いたバルサを復活させ、その後、リーガ2連覇、チャンピオンズリーグ優勝を果たしている。

 まさかの失速でリーガ優勝を逃した昨シーズン。リーガ奪回を目指す今シーズンも首位レアル・マドリーに勝ち点7差をつけられ厳しい状況にいるが、それでもチャンスは残されている。さらにはチャンピオンズリーグ、国王杯もある。

 準々決勝のライバル、ビジャレアルには今シーズン、リーガ前半戦の試合で3-1と敗れ、エル・マドリガルとの相性は決して良くないバルサだが、10年ぶりの国王杯タイトルを目指すバルサとしては勝って、ホームでの2nd.レグに向けて優位に立ちたいところ。ライカールト監督にとっても苦手とするスタジアムでの150勝目はまた格別なものとなるに違いない。

 もっともライカールト監督のこと、「自分の記録は気にしていない。大事なのはチームの勝利」と言いそうだが…。

(スペイン通信)