イタリアでは個人が1試合に2得点することを「ドッピエッタ」、3得点を「トリプレッタ」、4得点することを「ポーカー」という。最後のポーカー達成は昨年12月のこと。エンポリFWポッツィがカリアリ戦で成し遂げた。

 セリエAの過去15年をふり返ってみると、ポーカー達成者は他に8人しかいない。ジラルディーノやモンテッラの中にまじって、カシラギやサヴィチェヴィッチといった懐かしい名前もある。
 4ゴールするのですら多大なる実力と運を必要とするのに、歴史を紐解いてみると5ゴール達成者は何と12人もいた。1930年代まで遡ると、あまつさえ6ゴール達成者が2人いるではないか。

 1933年、プロ・ヴェルチェリのFWピオラはフィオレンティーナ戦で、また1961年にはユベントスのFWシーヴォリがインテル相手に6ゴールを決めている。後者の試合は結局ユベントスが9対1という破天荒なスコアで大勝したが、対したインテルのメンバーは全員プリマヴェーラ(=ユース)の選手だった。