レアル・マドリーのキャプテン、ラウルがアトレティコ・キラーぶりを発揮した。試合開始後30秒、DFパブロの致命的ミスを突いたロビーニョがボールを奪い、ラウルにパス。キャプテンのシュートはネットを揺らした。ラウルの先制ゴールがビセンテ・カルデロンでのマドリー・ダービーの勝利の呼び水となったといっても過言ではないだろう。

 アトレティコ・マドリーのカンテラで育ったラウルにとってマドリー・ダービーは常に特別なものであり、おそらくモチベーションは他のどの選手よりも高い。1部リーグで初ゴールを挙げたのもサンティアゴ・ベルナベウでのアトレティコ戦だ。1994年11月5日、トップーム昇格後2試合目となるアトレティコ戦で初ゴールを決めて以来、アトレティコ・キラーぶりを発揮するラウル。ここ最近のマドリー・ダービーでのゴールは、昨シーズンと今シーズンのベルナベウでのもの。昨シーズンは引き分けたが、今シーズンは逆転勝利を収めている。

 23回のマドリー・ダービーで通算11ゴールとその記録を伸ばしたラウル。アトレティコにとっては屈辱的な数字であり、レアル・マドリーの選手としてカルデロンでの最多得点だ。偉大なるキャプテンはこれからもその数字を伸ばしていくに違いない。

(スペイン通信)