松井大輔の所属するル・マンが19日、リーグ・アン第21節でホームにボルドーを迎えたが、1―2で敗れた。

 ル・マンは序盤に2点を先行されたものの、前半34分に1点を返し、ハーフタイム寸前には相手DFジュリエッティの退場で数的優位に立ち、同点のチャンスが続く。しかし後半29分、ル・マンはDFセルダンを退場で失い、追いつく機会を逸した。松井大輔はフル出場。試合終了間際にいいタイミングでシュートを放ったが、GKの正面に飛び、先日のリヨン戦(リーグ杯)に続くヒーローにはなれなかった。

 セルダンの退場は、ラフプレーとは言えなかったが、相手FWのベンデルが抜ければ GKと1対1という状況だったため、故意に引き倒した行為にレッドカードが出された。セルダンは、今年最初の試合(1月5日、フランス杯)でもレッドカードを受けている。リーグ戦だけでも第15節のオセール戦に続き2度目の退場。

 ガルシア監督も「またか」と苦い顔だ。試合後レキップ紙に「彼には改めなくてはならないところがある。相手チームからすでに退場者が出ており、“数合わせ”に十分注意しなければならない場面。もっと賢くなる必要がある」と苦言を呈した。

 第18節での4位から、3連敗で5位、7位、9位と失速しているル・マン。アフリカ・ネーションズ・カップにロマリック(コートジボワール)、カマラ(ギニア)、セセニョン(ベナン)ら主力をとられたうえ、今回セルダンに3試合の出場停止処分が下るおそれがある。さらに守護神のプレ、DFの要のバシャをケガで欠く苦しい状況を迎えようとしている。