今冬の移籍マーケットでチェルシーに加入したFWニコラ・アネルカが、移籍の噂が絶えないチームメイトのディディエ・ドログバを説得すると明言。アフリカ・ネーションズカップに出場中のエースストライカーがチームに戻り次第、直接話をするという。

 ビッグクラブ移籍の希望を公言し続け、ようやくチェルシー移籍が実現したアネルカは、プレミアリーグこそが世界一のリーグだとコメント。20歳でアーセナルからレアル・マドリーへ移籍した経験を持つアネルカは、スペインリーグへの移籍をほのめかすドログバに対し、「僕と同じ間違いを犯さないでほしい」と語っている。

「ディディエがチームに戻ったら、彼と話すつもりだ。彼はイングランドを離れるということの意味が分かっていないはずだからね。僕は経験済みだからハッキリと言える。プレミアリーグこそが世界一のリーグだよ。ディディエには自分の経験を話して、移籍したらどうなるかを伝えるつもりさ。そして、残留するよう説得する。だって、チェルシー以上のクラブなどなかなか見つからないからね。彼はこのクラブでスターだし、ファンにも愛されている。それでも移籍したいというなら仕方がないけどね。でも、彼ももうすぐ30歳だ。移籍を決断して、やっぱりプレミアに戻りたいと思っても難しい年齢になる。僕は20歳のときにアーセナルを離れたから、こうして戻ってくることが出来たけどね」

 レアル移籍後、スペインでの生活に馴染めず、一度は古巣のパリ・サンジェルマンへ復帰。その後、中堅クラブを転々としたアネルカは、28歳にして再びプレミアのビッグクラブでプレーする権利を手に入れた。「ディディエはクレバーで何でも出来るストライカーだ。一緒にプレーするのが楽しみだよ」と語るアネルカは、「遠回りした」と表現する自らのキャリアを伝え聞かせた上で、ドログバとプレミア最強のツートップを形成したいと考えているようだ。