デポルティーボの黄金時代を築き上げた名将ハビエル・イルレタ氏がリーガ前半を振り返った。まずは首位レアル・マドリーと予想外の躍進をみせるエスパニョールとラシンを称賛した同氏は、今後のタイトル争いの本命、何かと批判の対象となるバルセロナのライカールト監督、ロナウジーニョについても語った。

 ホームでは無敗、そしてアウェイでも手堅く勝ち点を積み重ね、首位を走るレアル・マドリーを「上々のスタートを切り、いいプレーをしている、特にホームでね。アウェイでもまずますの結果を残している。カシージャスが多大な貢献をしている」と評したイルレタ氏。エスパニョールとラシンの躍進は予想外だったという同氏だが、「バルベルデは素晴らしい監督であり、いいやり法でチームを導いている。チャンピオンズリーグでプレーすることも可能だと思う。多くの人は無理だと思うかもしれないが、素晴らしいレベルにある。今シーズン、ヨーロッパの大会に出場していないこともプラス要因だね」と称賛。

 優勝争いの本命はバルサとレアル・マドリーだと語るイルレタ氏は、カンプ・ノウでの勝利はレアル・マドリーに大きなものをもたらしたが、まだ何も決まったわけではないし、4試合ですべてがひっくり返る可能性は十分にあると予想。

 カンプ・ノウでのクラシコでまさかの敗北。この敗戦の戦犯扱いとされ、今シーズン多くの批判を受けるライカールト監督やロナウジーニョについても「フランク・ライカールトは素晴らしい人物であり、偉大な監督だと私は思っている。彼がバルサを指揮し続けるべきだと思う。バルサは彼の下で素晴らしいプレーを見せている。ロナウジーニョ?彼のベストのレベルにはないが、調子を取り戻している。もちろん復調するために最善を尽くす必要があるだろう。彼は重要な選手だし、完璧なコンディションであと数年は続けられるはずだ」とエールを送った。

 イルレタ氏が言うように“冬の王者”レアル・マドリーとバルサ、この2チームがリーガを引っ張っていくことになるだろうが、2位バルセロナから5位アトレティコ・マドリーまで勝ち点1差ずつと後半戦に向け上位グループの混戦が予想される。バルサの逆襲となるか、レアル・マドリーがこのまま走るか、2008年の熱い戦いに期待だ。

(スペイン通信)