5日付けのスペイン紙“マルカ”が、バルセロナのロナウジーニョとチェルシーが合意に達したと紙面トップで報じた。同紙によれば、チェルシーはロナウジーニョに年棒1000万ユーロ（約16億1800万円）を用意し、この冬の移籍マーケットでの獲得に向け、ロナウジーニョの代理人であるロベルト・デ・アシス氏とすでに合意をとりつけているとのことだ。

　ラ・マシア練習場に姿を見せたロベルト・デ・アシス氏。当然ながら報道陣に囲まれ、ロナウジーニョとチェルシーの合意について質問攻めにあうこととなった。

「私がオファーを受け取ることはない。それはバルサが受けるもの。だから、クラブに聞いてくれ」。

　そうコメントしたロベルト・デ・アシス氏は、バルセロナ入りした理由についても、家族や弟に会いに来ただけとチキ・ベギリスタインTDとの話し合いはないと強調。「新聞を読んでビックリしたよ。誰とも話などしていないからね」とチェルシーとの合意報道をキッパリ否定した。

「弟は調子もいいし、落ち着いている。バルサとはいい関係を築いているし、2010年までの契約を結んでいる。だが、どういう結末になるのかは分からないもの。フットボールの世界では全てがものすごいスピードで変るものだからね」と意味深なコメントを残した同氏だが、「もう必要ないとされた時には弟は出て行くよ。もし誰かがそう望むのなら、仕方ない。だが、タダでだ」とFIFAの移籍規定第17条を持ち出し、バルセロナを脅かしているとの噂もある。

　冬の移籍マーケットが近づくにつれ、ロナウジーニョの移籍を巡る噂もヒートアップしそうな勢いだ。バルサのシンボルとまで言われ、数々のプレーでファンを魅了してきたロナウジーニョだが、以前のパフォーマンスとはほど遠いプレーを見せ不調が続く。バルサでのサイクルは終わり、別れを告げる時が近づいているのだろうか？

(スペイン通信)