マンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソン監督が、1月の移籍マーケットにおける補強戦略について言及。大型補強が噂される中、プレミア最高齢の指揮官は、「冬の補強は難しい」と新戦力獲得に慎重な態度を示している。

　3日のフラム戦で2-0の勝利を収め、首位アーセナルとの勝点差を3に縮めたマンU。プレミア連覇を狙うファーガソンは、1月の移籍マーケット解禁を前に補強ポイントを聞かれると、DF陣にテコ入れの必要性を感じていると明言。しかし、2006年1月に獲得したDFパトリス・エブラとネマニャ・ヴィディッチを例に出し、シーズン中の戦力補強が必ずしもチームにプラスに働くとは限らないと語っている。

「戦力は十分に揃っていると思う。ガブリエル・エインセが抜けた左サイドバックにもう1枚くらいバックアップが欲しいが、それ以外は問題ないだろう。それに、1月の補強は難しい面も多い。選手にとっては、チームに馴染むまでに時間を要するからね。昨シーズンのエブラやヴィディッチも苦しんだからね」

　ファーガソンが挙げた左サイドバックに加え、FW陣にニコラ・アネルカやディミタール・ベルバトフの獲得も噂されるマンU。しかし、ポール・スコールズやパク・チソンの復帰も間近に控えており、緊急の補強が求められる状況ではない。経験豊富な老将は、拙速な戦力補強よりも、チーム内の結束を重要視した最小限の戦力補強でタイトルを狙うつもりのようだ。