20日のアストン・ビラ戦に4-1で快勝したマンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソン監督は試合後、「今シーズン最高の試合」と逆転勝利を収めた選手たちに称賛の言葉を送った。

 先制点を奪ったのはアストン・ビラだった。前半13分、MFアシュリー・ヤングのクロスをU-21イングランド代表FWガブリエル・アグボンラホルがヘディングで流し込み、1-0のリードを奪う。しかし、先制されて目が覚めたマンUは、36分と44分にエースストライカーのウェイン・ルーニーが得点。前半終了直前には、セットプレーからDFリオ・ファーディナンドが追加点を決めると、75分にMFライアン・ギグスが4点目を奪い勝負あり。アウェイで先制点を許しながら怒涛の攻撃で逆転勝利を奪ったチームについて、ファーガソン監督はパフォーマンスの充実ぶりに自信を深めているようだ。

「今日の試合に関して言えば、結果よりも内容に注目すべきだ。我々は素晴らしい試合をした。ゲームの流れやテンポ、さらに選手の動きと、どれを取っても素晴らしかった。今シーズン最高の試合と言ってもいいだろう。特に、先制点を奪われた後の時間帯は最高の出来だった。10分間で3点を奪ったのだからね」

 さらにファーガソンは、試合をひっくり返す2得点を奪ったルーニーのパフォーマンスを絶賛。今シーズン新加入のFWカルロス・テベスとのコンビネーションについても日を追うごとに熟成していると語った。

「ウェインはゴールを量産する時期に入ったね。彼にはシーズン中にそういう時期が必ず来るんだ。今がその時だろう。本当に素晴らしい動きを見せている。テベスとのコンビネーションもかなり良かった。ビラを苦しめ続けたからね。彼らのパフォーマンスには文句のつけようがない」

 シーズン序盤の低迷が嘘のように、着実に勝点3を積み重ね続けるマンU。ケガ人が続出する中、若きツートップの覚醒は、老将ファーガソンにとっても心強いはず。リーグ戦を10試合消化した昨シーズンの王者が、本格的に反撃の狼煙を上げはじめたようだ。