先日、フランスのサッカー専門紙『フランス・フットボール』のインタビューで、今シーズン限りでチェルシーを退団する意向を表明したFWディディエ・ドログバが、その発言を撤回するとコメント。チェルシーのオフィシャルサイトで声明を発表したドログバは、自身の発言について「後悔している」と語った。

 19日発売の同紙インタビューにて、ジョゼ・モウリーニョ前監督の退団に大きなショックを受けたと認めたドログバは、「チェルシーで何かが崩壊した。そのダメージは計り知れない。もう誰も僕を止められない」と語り、希望する移籍先にバルセロナ、レアル・マドリー、ACミラン、インテルといった具体名を挙げていた。

 しかしドログバは、退団報道が流れた翌日に、自らの発言を否定する声明を発表。退団発言について、「後悔している」と語った29歳は、新監督のアブラム・グラントを「サポートする」とコメント。それでも、シーズン終了後にクラブ側と今後について話し合いの場を設けることは認めている。

「インタビューであのような発言をしてしまったことを後悔している。僕はチェルシーの選手であり、このクラブにすべてを捧げているつもりだ。そして、監督やチームメイトと支えあいながら戦っていきたいと思っている。これ以上、僕の去就について話すつもりはない。シーズン終了後にクラブと話し合い機会を持ちたいと思っている」

 2006年11月の契約更新で、2010年までの契約に合意しているドログバ。しかし、モウリーニョ退団のニュースに涙を流したといわれるコートジボワール代表FWにとって、クラブとの信頼関係が揺らいでいることは間違いない。グラント政権の下、いまだ不安定な戦いを続けるチェルシー。エースストライカーの契約問題の収拾を図るためにも、ピッチ上での結果が何よりも問われていると言えるだろう。