スペイン代表以外でもラウルと同じ境遇の選手は存在する。好調にもかかわらず、各国代表の監督からお呼びのかからない選手、トレゼゲやジュリ(フランス)、デル・ピエロ、インザーギ(イタリア)、チアゴ(ポルトガル)…。彼らもまた今週末に行われる各国代表戦に招集されなかった選手だ。負傷中なわけでも、代表からの引退声明を出したわけでもない。ただ単に監督の決断によるものだ、ラウルのように…。

 そして、招集メンバーを巡っては、アラゴネス監督同様にドナドーニ監督(イタリア)、ドメネク監督(フランス)、スコラーリ監督(ポルトガル)らもそれぞれ批判を受けているという、「なぜ、彼らを呼ばないのか?」と。

 逆に、インテルのコルドバにようにホルヘ・ルイス・ピント監督がコロンビア代表を指揮する間は、代表を辞退する意向であることを表明するケースもあるし、レアル・マドリーのファン・ニステルローイのようにファン・バステン監督との関係が修復し、オランダ代表に復帰するケースもある。これは何かを物語っているのだろうか…?

 招集しない理由について個人的なことと語る監督はいない。しかし、その理由については多くの憶測が飛び交うのも事実だ。

(スペイン通信)