鹿児島県鹿屋市で飲食店を経営する女性が殺害された未解決事件は、2ヶ月以上が経過した現在も犯人逮捕には至っていない。

【映像】女性が経営していたスナックの様子

 7月28日、鹿児島県鹿屋市で飲食店を経営する大隅さつきさん(当時49歳)の遺体が自宅で発見された事件は、謎に包まれている。ABEMA的ニュースショーの独自取材で事件当日を振り返る。

 事件前夜、大隅さんは店で営業をし、閉店後に常連客と代行運転で帰宅していた。常連客は途中で降りた後、大隅さんは一人で自宅へ帰り、その後、何者かによって殺害されたとみられている。

「(乗客はママとお客さんの)2人。1人は途中で降ろして、ママを自宅まで送って」(代行運転手の証言)

「もういつも通り。(一緒に帰るのは)もうしょっちゅう、通り道だから。安くて長く飲める店だった」(途中で降りた常連客の証言)

 帰りの車の中ではこんなやりとりがあったという。「これは車の中で(大隅さんが)『携帯がない』と言って電話したとき」。車に乗っていた深夜1時52分、大隅さんの携帯を探すために11秒間のビデオ通話をしていたという記録が残っている。その後、常連客は先に降りて家に到着。そして男性は「ただいま」とLINEを送った。しかし翌朝になっても既読はつかなかった。

 近所の人によると、一人で自宅に帰ったあと大隅さんはゴミを捨てに来ていたという。大隅さん宅の隣の店に設置された防犯カメラが、そのときの様子を偶然捉えていた。

「(Q.大隅さんが映っていたのはどの辺?)ここのたぶんゴミ捨て。代行で帰ってきたのがたぶん2時くらいで、あっちから(道路側から)来て」(大隅さん宅隣の店)

 大隅さんの自宅玄関前には防犯カメラが設置されており、また知人らへの取材では室内にも防犯カメラがあるという情報もあった。実は自宅に防犯カメラが設置されたのは、ある事件がきっかけだったという。

「自宅で500万円盗まれたと。ピンポイントで500万円だけ盗まれて、ほかのところには手をつけなかったと。お金があることを知っている人間。20万円とかもあちこち置いていたけど 、そのお金は手を付けずに500万円だけを取っていったから知っている人間」(常連客の証言)

 その犯人は捕まっていないという。3年前、大隅さんは警察に数件相談しており、捜査関係者によると自宅に保管していた現金300万円以上を盗まれたとして被害届を出していた。

 今回の事件は、県警が殺人と判断するまでおよそ1か月を要した。元徳島県警捜査1課警部の秋山博康氏は「現場の状態から争った形跡が見当たらなかったこと。遺体に凶器の跡がなかったことなどから、殺人と判断するまで時間を要したと考えられる」と話す。さらに犯人像について、「物盗りだったら絶対に物色の形跡がある。本件はそういう形跡もないので 殺害目的でその家に簡単に入れた人物。顔見知りの犯人性が高い」と分析する。

 鹿児島県警は「防犯カメラなどの捜査で他殺を裏付けるものがあった。被害者の出入りだけではない第三者の出入りを確認している」という。

 防犯カメラは果たして犯人の姿を捉えていたのか。謎多き事件は、いまだ犯人の特定には至っていない。

(『ABEMA的ニュースショー』より)