センバツV左腕 巨人・石田隼都が引退を正式表明「期待していただいた人に申し訳ない」一番感謝を伝えたい人も明かす
巨人・石田隼都投手(23)が今季限りでの現役引退を正式表明した。都内の事務所で球団と来季の話し合いを行い「自分の中では決まっていた。野球は選手として辞めて、また次って感じですかね。(気持ちを)切り替えるいい機会だった」とスッキリした表情で語った。
21年のセンバツ優勝投手。同年ドラフト4位で入団するも、3年目に受けた左肘内側側副靱帯再建術(通称トミー・ジョン手術)から完治に向かわず、育成選手で迎えた5年目にピリオドを打った。
東海大相模ではエースとして高3春の甲子園で計5試合を無失点V。一方、プロでは1軍登板なしに終わった。「結果は全く出ずに、期待していただいた人に本当に申し訳ないなとすごく思います」。それでも、「自分の中では(肘を)手術してからの2年間、すごく濃い時間を過ごせたなと。充実感というか、頑張れた気持ちはあります。リハビリをしてよかったというか、気持ち的に成長したところも結構あったので。そっちの方が僕の中では5年間で大きかった」。痛みに耐えて今季は3軍で走り切った。
取材の最後は「一番応援してくれていた両親に、まず感謝を伝えたいです」と頭を下げた。野球では左投げだが、私生活で箸を持つ時や字を書く時は全て右。日常生活で苦労しないようにと、幼少期に母が直してくれたのだ。
トミー・ジョン手術で左腕が使えない時も、右手を使って難なく食事ができたのは母のおかげ。「感謝です。それが生きました」
リハビリ中は毎週のように「肘、どう?」と回復具合を心配してくれた。「そんなにすぐ治んないから連絡してこないで」と言ってしまうこともあった。「多分、気はめちゃくちゃ遣ってくれていた。(現状を)聞けないし、2軍に上がらないし、痛いと言ってるし…。僕より、親がつらかったんじゃないですかね」。だからこそ感謝している。
「23年、自由にやらせてもらって、高校も自分で『行きたい』と言って、お金も出してもらった。一番感謝しています」。愛情たっぷりの支えがあって今の自分がある。
