架空発注の代金を還流させて詐取した疑い、東芝系元社員3人を逮捕…総額は10年間で2億5千万円か
架空発注した業務の代金分を還流させて勤務先から現金を詐取したとして、警視庁は30日、東芝グループの制御システム開発会社「東芝ITコントロールシステム」(2025年4月に合併で解散)元社員の男(51)(群馬県高崎市)ら元社員の男3人を詐欺容疑で逮捕した。
同庁は、架空発注の総額は2023年3月までの約10年間で計約2億5000万円に上ったとみている。
他に逮捕されたのは、54歳の男(横浜市港北区)と42歳の男(同市保土ヶ谷区)の両容疑者。
発表によると、同社システム部門に所属していた3人は共謀し、21年2月~22年12月、取引先の部品製造会社に設計業務などを架空発注し、代金として7回にわたり計約3800万円を自社から振り込ませた上で、自身らに還流させて詐取した疑い。
3人は部品製造会社との窓口役などを担っており、部品製造会社に振り込まれた金を知人の個人口座などに送金させて現金を回収していたという。同庁は、3人が詐取金を遊興費などに充てたとみて調べている。
取引先からの納品時には通常、東芝ITコントロールシステムの検査部門が確認するが、この取引ではシステム部門に直接納品されたように偽装していたという。
23年11月頃、税務調査で一連の不審な金の流れが発覚し、同社が24年8月に同庁に相談した。51歳の男は22年9月に退職し、他の容疑者は24年6月に懲戒解雇された。
