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 ◇愛知・名古屋アジア大会第10日 陸上(2026年9月28日 パロマ瑞穂スタジアム)

 男子400メートル障害決勝が行われ、高校2年生の後藤大樹(たいじゅ、洛南高)が47秒93で銀メダルを獲得した。為末大が01年世界選手権エドモントン大会決勝で樹立した日本記録47秒89に0秒04差に迫る日本歴代2位タイのタイムとなった。黒川和樹(25=住友電工)は49秒41で6位だった。

 スタートからリズムよくハードルを越え、最後のハードルを越えるところでクウェートの選手と並んだ。最後は競り負けたが、はをくいしばってゴールに胸を突き出した。金メダルはならなかったが、自己記録を更新し、47秒台の領域へ足を踏み入れた。

 後藤がその名をとどろかせたのは3カ月前。同じ会場で行われた日本選手権で為末の日本高校記録を30年ぶりに塗り替え、日本歴代4位、U18世界新記録となる48秒09で初制覇した。確かなハードリング技術と、200メートルで高校歴代3位の20秒43の自己記録を持つスプリント能力が怪物ハードラーの土台を支える。

 8月に米国で行われたU-20世界選手権で銀メダルを獲得。帰国後はハードなメニューをこなしてスピード持久力を高め、直前で短い距離に切り替えて調整した。今月上旬の近畿選手権は追い風3・1メートルの参考記録ながら、200メートルで20秒19の快記録をマーク。「最大スピードが上がっている」と前半200メートルに余裕が生まれるようになった。

 為末大が01年世界選手権エドモントン大会決勝で樹立した日本記録47秒89に0秒04差に迫る日本歴代2位タイのタイム。怪物ハードラーはスタンドからの声援に笑顔で手を振った。

 ◇後藤 大樹(ごとう・たいじゅ)2009年(平21)5月5日生まれ、千葉県出身の17歳。小3から陸上を始め、小5から障害種目に取り組む。四街道北中では110メートル障害で全中優勝。洛南高に進学してから始めた400メートル障害では、昨年の全国高校総体を1年生で制した。1メートル80、69キロ。