新王者となり、ベルトを肩に掛ける松本流星(撮影・西岡正)

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 「ボクシング・WBO世界ミニマム級暫定王者決定戦」(27日、トヨタアリーナ東京)

 WBO世界ボクシングミニマム級の松本流星(28)=帝拳=は暫定王座決定戦でラッセル・アコスタ(メキシコ)に3-0で判定勝ちし、暫定王座に就いた。

 判定が告げられると、松本は左拳を握り、静かに喜びをかみしめた。「今日は坪井先輩と天心につなげる気持ちで戦っていた。ホッとしている」。約4カ月ぶりのベルトを手にし、目にうっすらと涙を浮かべた。

 序盤から攻めの姿勢で試合を優位に進めた。中盤に追い上げられるも、左ボディーを効果的に打ち続け、反撃を振り払った。それでも「ノックアウト、TKOに持っていくのが課題」と反省。「松本が一番強いと思われる、スーパーチャンピオンになりたい」と視線を上げた。

 プライベートでは、小学生時代の同級生だった依舞(いぶ)さんと交際4年を経て結婚した。「末広がり」の意味も込めて令和8年8月8日に入籍。「絶対勝たないといけないのは変わりない」と、妻が見守る中でも平常心で戦った。王者になったら、試合後には結婚指輪購入を約束しており「頑張らないといけない。金額?三ケタ(万円)はいっていた(笑)。絶対に勝って指輪代を稼がないと。モチベーションになる」と発奮していた。

 アマチュア4冠を引っさげ、2023年2月に帝拳ジムからプロデビュー。同時期にキックから転向してきた同学年の那須川天心は意識する存在だったが、初めて同じ興行のリングに立った。「天心!すごい先輩やりましたよ!いいバトンをつなげたと思うので、あとは任せました」。帝拳勢の切り込み隊長としてバトンをつないだ。

 ◆松本流星(まつもと・りゅうせい)1998年5月14日、兵庫県高砂市出身。中学2年時に父とともに上京し、帝拳ジムに入門。日出高(現目黒日大)、日大出。アマチュア時代には全日本選手権などで優勝。23年2月プロデビュー。24年9月に日本ミニマム級王座を獲得。25年9月にWBA世界ミニマム級王座を獲得し、1度防衛後に返上。26年8月に小学生時代の同級生の依舞夫人と結婚。身長160センチ。左ボクサーファイター。