「なんでこんなに安いの、安すぎる」“去年のコメ余り”で…“新米1000円台”迫る店も 農水相も「のぞましくない」と懸念 台風被害で農家は「往復ビンタくらった感じ」
コメの価格はどこまで下がるのでしょうか。スーパーでは新米が1000円台にせまるところも出てきています。コメ農家にとっては、価格の下落に加えて台風による被害も追い打ちとなっています。
■ライス大盛り値下げに「ありがたい」

食欲の秋にうれしい値下げ。
守下綾乃(every.取材班)
「入り口の目立つところにライス値下げの張り紙が貼ってあります」
弁当チェーン「ほっかほっか亭」。今年4月にライスの大盛りを20円値下げしましたが、今月からさらに20円値下げしました。コメの調達コストが下がったため、その分をお客さんに還元しているといいます。

ライス大盛りにしたという男性は…
大盛り注文 お客さん(20代)
「普通にありがたい。20円は大きい」
お客さん(50代)
「子どもたちがいつも大盛り食べるから、そういう分ではありがたい」
お客さん(40代)
「スーパー行ってもちょっと安くなってると思う」
■新米5キロが税抜き1000円台も “去年のコメ余り”で下落

スーパーでのコメの平均価格は1年前は4000円を超えていましたが、今月には2000円台にまで下落。新米を驚きの価格で販売しているスーパーも…。
(every.取材班)
「5キロの新米が税抜きで2000円を切っています」

新米の「あきたこまち」5キロが25日は1999円(税抜き)
ちなみに24日は特売だったため…
「茨城のあきたこまち、超目玉で(税抜き)1699円」
新米が1000円台まで値下がりしていました。

お客さん
「(税抜き)1000円台があるのですごく安い。去年は高くて高くて買えなくて」
お客さん
「なんでこんなに安いの、安すぎる。安すぎる。農家の人、困っちゃうよね」

新鮮市場・東本郷店 飯田智成店長
「(去年の)コメが余っているから(新米が)どんどん下がってきて、新米でこのスタートだからどこまでいくんだろうと」
去年のコメが余る中、新米が本格的に出回り始めたことで価格が下落しているのです。番組が探してみると、千葉県や埼玉県のスーパー、さらには大手スーパーなど新米を税抜き1000円台で販売しているお店がありました。
■生産者にとって「非常にのぞましくない」 農水相も懸念

一方、新たに就任した簗農水相は…
「(価格の)下げ幅も非常に大きいということで、生産者が営農を継続する上で非常にのぞましくない状況」
価格の下落による農家への影響を懸念していました。
■台風によるコメ被害に…農家「往復ビンタくらった感じ」

その農家をさらに苦しめているのが、台風25号によるコメへの被害です。
コメ農家 薄田一男さん(80)
「真っ黒だよね。泥水で。自分で作った稲がこんなんになってがっかり」
全体の6割の稲が水没被害に。重機なども水没したため、買い換える場合、数千万円かかるといいます。
コメ農家 薄田一男さん(80)
「コメが安いところにきて(台風で)とれないと収入も何もなくなる。大打撃。往復ビンタくらったような感じ」
■専門家 ブランド米も「3000円台まで下がる可能性」

新米の価格は今後どうなるのか。専門家は…
三菱総合研究所 稲垣公雄研究理事
「(新米の価格は)まだ下がりきっていない。供給過剰がどれくらいになるのかによってはもう一段下がることもありうるので」
大手の卸も新米の価格は今後も下がり続けていくと予想。新潟県産魚沼コシヒカリなどのブランド米も3000円台まで下がる可能性もあるといいます。

その一方、今後に向けては懸念も。
三菱総合研究所 稲垣公雄研究理事
「(台風など)長雨の影響で生産量がどれだけ減少するのか。相当影響があるかもしれない見立てもあって、大量に離農したりすると本当におそろしいなと思います」
