涙した場面や印象的な場面を語った市川團十郎 (C)ORICON NewS inc.

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 歌舞伎俳優の十三代目市川團十郎(48)が25日、都内で行われた映画『襲名』初日舞台あいさつに登壇し、涙した場面や印象的な場面を語った。

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 客席後方から入場し、歌舞伎の幕開きに用いられる“柝頭(きがしら)”の晴れやかな音色が響くなか、観客の間をぬって壇上へ。公開初日を迎え、團十郎は駆けつけた観客に感謝を述べた後「襲名という日本独特の文化というものを、こういう形で世の中の方々にご覧いただけるということは、文化に携わる人間としては光栄でございます」とにっこり。

 今作で映画初出演を果たした市川新之助は「ヴェネチア国際映画祭にも出品されて賞を受賞して、公開されてというのは現実的じゃなくて。本当にありがたいなっていう気持ちです。現実感は湧かないんですけども、本日はお願いいたします」と緊張の面持ちであいさつした。

 今作が完成した直後、團十郎は思わず『星合世十三團』のシーンに涙したそう。体調を崩してしまい團十郎が不在の状況で、新之助が撮影に臨んだという。「せがれがどう動いているか知らなかったんですね。そこにやられちゃって涙が出たかな」と告白。

 続けて印象的だったシーンについても言及。新之助との『勧進帳』では「長回しの中、また、いろんな紆余曲折があり、本当にこの作品ができるのかな」という気持ちを抱いたそう。また、「11代目團十郎、12代目團十郎。12代目團十郎は11代目の祖父ですから。18歳、19歳の時に父を亡くしているので、父と祖父の共演すらありえないです。私は幸い父との共演がありましたが、この映画の中で父や祖父また私の共演ができたことは、父も喜んでいるんじゃないかなと、そういうところに感動しました」と熱い思いを語った。

 今作は、2022年に行われた「十三代目市川團十郎白猿襲名披露」の全貌を真正面からとらえた、歌舞伎記録映画。三池崇史監督にとって初のドキュメンタリー映画であり、祝幕は現代アートの巨匠・村上隆氏が手がけ、出演には團十郎をはじめとする当代随一の名優たちが顔をそろえる。