日テレNEWS NNN

写真拡大 (全13枚)

台風25号の影響により、印旛沼が決壊するなど千葉県内はまたも大規模な冠水に見舞われました。水害に遭った後には、どんな対応が求められるのでしょうか。浸水した家屋などの記録を残すことや、片付け中の感染症対策といった注意点をまとめました。

そこで今回の#みんなのギモンでは、「感染症も…水害後の注意点は?」をテーマに解説します。

■676棟が床上・床下の浸水被害

忽滑谷こころアナウンサー
「堤防が決壊し、広い範囲で冠水の被害が起きた千葉県の印旛沼。近隣住民の方によると、水は引いてきているものの、依然として自宅の周りの道が水につかってしまっているといいます」

「千葉県内では24日午前11時の時点で、床上・床下合わせて676棟の浸水被害が確認されています。北印旛沼では決壊が起きた後、茶色い水が大きく広がっています」

■「重ねるハザードマップ」で比較

忽滑谷アナウンサー
「千葉県が出している、22日午後4時時点での北印旛沼決壊による浸水の範囲を推定した図があります。2か所が決壊したことで、東側の成田市など、広い範囲が浸水したことがわかります」

「国土地理院が出している『重ねるハザードマップ』では、今回浸水したエリアとハザードマップで想定されていたエリアが重なっていて、最大で5~10メートルが浸水する可能性もある、濃いオレンジ色のエリアも含まれていることがわかります」

鈴江奈々アナウンサー
「ハザードマップではどこの堤防が決壊するかわからないので、(印旛沼の周辺が)ぐるっと(浸水が想定されるエリアを示す)ピンク色に染まっています。想定されていた地域で、やはり被害が出てしまっているということですね」

桐谷美玲キャスター
「今回大丈夫だったという地域でも、自分のところのハザードマップがどうなっているのかは、もう一度確認した方がいいかもしれないですね」

忽滑谷アナウンサー
「私は23日に印旛沼周辺で取材しましたが、近くの方も『長年住んでいても、ここまで浸水がひどくなるということは想定していなかった』とかなり驚かれている方が多かったです」

■被害状況を記録するコツは?

忽滑谷アナウンサー
「私たちや周囲の人たちの家が浸水してしまった時に、ぜひ知っておいていただきたいことがあります」

「第一にご自身や家族の安全が最優先ですが、水が引いて片付ける前に最初に行っていただきたいのが写真の撮影です。後々の手続きや保険金などを請求する際に、被災状況を伝えるのに役立ちます」

「戸建てなら4方向から、必要だと思う3倍のつもりで写真を撮ると良いということです。その後、お住まいの自治体や加入する保険会社などに被害に遭ったことを連絡することも大切です」

森圭介アナウンサー
「こういった災害に遭うと気も動転するでしょうし、何度も経験することじゃないので、すぐに写真で記録を取ろうと頭が回らない方もいると思います。ただこういう写真が被害の証拠になるので、とにかく忘れないうちに証拠を残しておいていただきたいです」

■家屋が浸水…片付けの注意点

忽滑谷アナウンサー
「その後、片付けや掃除の際に注意していただきたいのが感染症です。厚生労働省も、浸水した家屋を清掃する際の感染症に注意を呼び掛けています。まず、傷口からの感染に気をつけてください」

「清掃中にケガをしてしまった場合、傷口から細菌が入り込んで、最悪の場合破傷風になる可能性もあるとしています」

「2つ目が、土ほこりへの対応です。目の結膜炎や、のどや肺の炎症を起こす可能性もあるということです。『震災がつなぐ全国ネットワーク』という組織では、作業時の服装の例をイラストで示しています」

「マスクやゴーグル、さらにはゴム手袋などを着けるようにしてください。足元について、長靴は釘などの踏み抜き防止のインソールがあるものだと安心だということです」

山﨑誠アナウンサー
「有事の時は動転すると思いますが、こうした対策をしっかりする。そしてこういうことが必要になると思って、日頃から準備しておくことが大事ですね」

忽滑谷アナウンサー
「改めて備えを見直すことも大切になってきそうです」

■感染症予防へ、清掃と乾燥が最重要に

忽滑谷アナウンサー
「こうした感染症を予防するためにも、最も大切なのが清掃と乾燥です。床下浸水や庭などが冠水してしまった場合は、厚生労働省によると消毒は原則不要ですが、徹底した清掃と乾燥は必要です。扇風機などで強制的に換気し、十分に乾燥させることが重要です」

「そして床上浸水してしまった場合には、食事や睡眠など生活を行う場所のため、清掃した後の消毒も推奨されています」

桐谷キャスター
「慣れない片付け作業の中で、こういったこともしなければいけないとなると、本当に大変ですよね」

忽滑谷アナウンサー
「ただでさえ自宅が浸水してまだ気持ちの整理がついていない、という方が多いかと思います」

「またご高齢の方など、片付けや清掃自体が大変な負担になることもあると思います。決して一人で無理をせずに、適切な自治体やボランティアの支援が受けられないか相談していただければと思います」

鈴江アナウンサー
「豪雨の被災地に行った時に、『ちょっと自分たちではできないから』と諦めて、泥が入っている状況の中で生活を続けていらっしゃるご高齢の方も見かけました」

「『みんな大変だから』となかなか声を上げにくいかもしれませんが、ぜひ自治体でボランティアの募集が始まってくると思いますので、声を上げてもらいたいですね」

森アナウンサー
「泥は固まり、風で舞います。ここから違うフェーズの、本当に大変な作業になると思います。体調にくれぐれも気をつけて作業していただきたいと思います」

■慣れない作業・手続きの参考に

忽滑谷アナウンサー
「多くの方にとって慣れない作業になると思います。詳しいやり方に関しては、『水害にあった時に』で検索すると、震災がつなぐ全国ネットワークがまとめた冊子を見ることができます」

「水につかったものの扱いやり災証明書、支援制度のことも書かれています。もし被害に遭ってしまったという方、ぜひ参考にしてみてください」

(2026年9月24日午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より)

【みんなのギモン】
身の回りの「怒り」や「ギモン」「不正」や「不祥事」。寄せられた情報などをもとに、日本テレビ報道局が「みんなのギモン」に応えるべく調査・取材してお伝えします。(日テレ調査報道プロジェクト)