娘の結婚式で“友人のご祝儀”が「1万円」…「ドレスに2万円、美容院に1万円でお金ないから」とのことですが、親として“20代後半では非常識”だと感じます。今どきは普通の感覚なのでしょうか?

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親として喜ばしい娘の結婚式。しかし、20代後半の娘の友人からのご祝儀が「1万円」であり、その理由が「ドレス代と美容院代でお金がかかったから」と聞けば、親世代として礼儀に欠ける行為に驚くのではないでしょうか。   物価高や実質賃金の低下など、若い世代の懐事情が厳しいことは事実ですが、冠婚葬祭における金銭的なマナーは、社会人としての信用にもつながります。   本記事では、20代後半の適切なご祝儀相場とゲストの準備費用の実態、ご祝儀1万円がホスト側にもたらす金銭的な赤字の計算式、そして親として角を立てずに娘の友人関係を見守るためのポイントを解説します。

20代後半の友人ゲストのご祝儀の適正相場と内訳

結婚式の友人ゲストのご祝儀は、年齢を問わず「3万円」が一般的な相場として定着しています。一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会が調査した「第6回婚礼に関するアンケート調査報告書(2023年)」では、83.4%の人が友人への御祝儀に3万円を包んでいます。
20代前半の学生や働き始めたばかりの新社会人であれば、特例として2万円でも問題ないとされることもありますが、20代後半ともなれば3万円を包むのが社会人としての基本マナーでしょう。
この「3万円」という金額には、結婚式での飲食代・引き出物の実費として約2万円、新郎新婦へのお祝い金として1万円の合計3万円という、おおまかな内訳があります。
このように、3万円のうち約2万円はゲスト自身が受ける「おもてなしの実費」として消え、残りの1万円が純粋なお祝いとして新郎新婦の手元に残る仕組みです。ご祝儀を1万円に減額することは、お祝い金がゼロになるどころか、自身の飲食代すら払っていない状態を意味します。

「ドレス・美容院代」をご祝儀から差し引く行為の妥当性

友人がいう「ドレス代に2万円、美容院代に1万円かかったから」といった理由は、あくまでゲスト側の自己都合による出費です。
確かに、女性ゲストが結婚式に参列するための準備には、費用がかかります。さらに遠方から出席する場合の交通費なども含めば、5万円以上になってしまう人もいるでしょう。20代後半の収入にとって、手痛い出費であることは事実です。
しかし、だからといって自己負担すべき衣装代をご祝儀から差し引くのは、マナーとして成立しません。
費用を抑えたいのであれば、手持ちやレンタルのワンピースを活用したり、美容院に行かず自分でヘアセットしたりするなどの自衛策をとるのが、社会人としての適切な金銭感覚です。

若い世代の経済事情と今後の友人関係の判断

「今どきの普通」ではないとはいえ、ご祝儀に3万円を捻出できないほど経済的なゆとりがない若者が増えている社会背景も考慮する必要があります。
しかし、お金がないのであれば、「できる限り出費を抑える」「お祝いの気持ちはあるが、どうしても経済的に難しいため欠席し、別途1万円程度のプレゼントを贈る」などという手段もあります。これらが、相手に赤字を背負わせない誠実な対応です。
結婚式という人生の節目では、友人の金銭感覚や他者への配慮の欠如が浮き彫りになることも少なくありません。
家計の予算やお金に対する価値観のズレは、今後の交際でもトラブルの火種となりやすいため、この事実を社会勉強として捉え、交際費の予算設定や付き合い方を見直すきっかけにすることが賢明です。
ただし、今後娘が相手の結婚式に参列した際に、同額である「1万円」を包むのは控えたほうがよいでしょう。結婚式では、友人だけでなく友人の配偶者やその親族もご祝儀を目にする可能性があります。
相手の非常識に合わせた形であったとしても、あなたが非常識な人と見られてしまうかもしれません。相手のレベルに合わせることが、必ずしも正解ではないことも覚えておいてください。

親としてはあまり口を出さずに、娘の判断に委ねる

20代後半で準備費用をご祝儀から差し引き、1万円しか包まない行為は、現代においても決して一般的なマナーではありません。ご祝儀の内訳が示す通り、新郎新婦側に実質的な赤字と負担を強いる結果を招いています。
しかし、これはあくまで娘とその友人との間の人間関係です。親として非常識だと腹を立てる気持ちは十分に理解できますが、直接相手を非難したり、娘に友人との縁を切るよう強要したりするのは避けるべきです。
結婚式にかかった実費と赤字の数字を客観的に娘に伝え、お金の価値観が合わない相手との交際費の管理や距離の置き方について、娘自身が冷静に判断できるよう見守る姿勢を大切にしてください。
 

出典

一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会 第6回婚礼に関するアンケート調査報告書
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー