トヨタ本気の「“本格”新型FRスポーツカー」最安グレードがスゴい!

写真拡大

トヨタ本気の「“本格”新型FRスポーツカー」最安グレードがスゴい!

 2026年8月6日に実施されたトヨタ「GR86」の一部改良モデルのなかで、最も手頃な価格から選べるのがベーシックグレード「RC」(以下、GR86 RC)です。価格は293万6000円(消費税込)と、シリーズ唯一の300万円を切る設定となっています。

 GR86は当初「86(ハチロク)」として2012年にデビューした2ドアスポーツカーです。

【画像】超カッコイイ! これがトヨタ本気の「“本格”新型FRスポーツカー」最安グレードです!(54枚)

 1980年代の名車「カローラレビン/スプリンタートレノ」のスポーツモデル「AE86型」の通称名“ハチロク”を車名に採用し、軽量かつハンドリングに優れたFRレイアウトでクルマを操る楽しさを追求。手頃な価格でスポーティな走りを楽しみたい若者から、ハチロクを懐かしむ中高年層にヒットしました。

 現行の2代目は2021年にデビューし、車名を「GR86」に変更してトヨタのGRブランドから展開されています。以後、世界各国で累計約11万台を販売し、GRブランドの専用車種として最多の販売台数を記録しているクルマです。

 デビュー6年目となる今回の改良では、走行性能のさらなる進化、先進運転支援システムの強化、そして約9年ぶりとなる復活カラー「ソリッドグレー」の追加が大きなトピックです。

 ベーシックな最安仕様のGR86 RCのパワートレインは、上級グレードとまったく同じ2.4リッター水平対向4気筒「FA24型」エンジンで最高出力235PS・最大トルク250Nmを発揮し後輪を駆動して、トランスミッションは6速MT(当グレードのみ6速ATの設定はなし)。

 GR86のFRスポーツカーとしての本質は、グレードを問わず共通です。

 今回の改良で加えられた走行性能の進化も、GR86 RCから恩恵を受けられます。

 コーナー出口や低μ路、ウェット路面、雪道など繊細な加速コントロールが求められる場面でも意のままに操れるよう、スロットルコントロールの制御が変更されました。

 市販車をベースに展開される「スーパー耐久」レースで培った知見をもとに、電動パワーステアリングの制御も見直され、高速コーナーや荒れた路面でのふらつきを抑えた正確な操舵を実現しています。

 MT車のシフトインターロックの面取り拡大による5速から4速へのダウンシフト時の操作性向上も、GR86 RCに標準で反映されています。

 今回の改良で大きな話題となっているアイサイトの3眼カメラ化も、GR86 RCを含む全グレードに適用されています。スポーツカー特有の低い車高に合わせて専用設計されており、視界が広角化したステレオカメラに超広角の単眼カメラが加わることで、これまで以上に広い範囲を見渡し、さまざまなシチュエーションでの安全運転を支援します。

 走りを重視するエントリーユーザーであっても、安全性能で妥協する必要はありません。

 約9年ぶりに復活した新色「ソリッドグレー」は、特定のグレード限定ではなく外板色として追加されたものであり、GR86 RCでも選択が可能です。2017年から約半年間だけ初代86に期間限定設定されていたこのカラーを、最も手頃な価格帯のGR86 RCでまとえるという点は、コストを抑えつつ個性を求めるユーザーにとって嬉しいポイントでしょう。

 一方でGR86 RCと、上級グレードの「RZ」(351万8000円)の差額約58万円が何に由来するのかも正しく理解しておく必要があります。

 RZ専用のインテリア変更(鋳物ブラック塗装のスイッチ類、ブラック×レッドの内装色コーディネート)はGR86 RCには適用されません。また中級グレード「SZ」とRZに用意されるAT仕様の設定幅の広さなど、快適装備や質感面での作り込みはグレードが上がるほど手厚くなっています。

 GR86 RCはあくまで走りと基本安全性能に絞ったベーシックな構成という位置づけです。

※ ※ ※

 GR86の魅力である低重心から生まれるコーナリングの鋭さと楽しさ、そして今回の改良で磨き上げられたスロットルコントロールとステアリングフィールは、GR86 RCでも完全に体感できます。

 内装の質感や専用カラーコーディネートにこだわらず、まずはGR86というFRスポーツカーの走りそのものを最も手頃な価格で楽しみたいというユーザーにとって、GR86 RCは最も合理的で説得力のある選択肢です。

 世界累計約11万台という実績を誇るGR86の入口として、GR86 RCは十分すぎるほどの魅力を備えています。